犂牛之喩(りぎゅうのこ)
犂牛之喩とは、身分や地位が低い人のことです。昔は、人でも身分が違ったり、地位が違ったりしてできることや生活水準などがその階級によって異なるということがあったと言われています。そのため、自分よりも身分の高い人に逆らうことはできず、高い身分で生まれたかったと思う人も多かったことが用意に想像できます。今回は、そんな犂牛之喩という言葉について説明していきたいと思います。
犂牛之喩の意味とは
犂牛之喩の意味は、身分や地位が低い人のことです。また、犂牛之喩は犂牛の喩と書き表すこともあるので合わせて覚えておくといいと思います。
犂牛之喩の由来
犂牛之喩の由来は、故事にあります。その中で孔子は、毛の色が混ざっていても毛色が赤で角が真っ直ぐであれば祭祀の供物とできるといったそうです。そこから転じて、毛の色が混ざっている牛というのは身分の低い人のたとえとして思われるようになったと考えることができます。
犂牛之喩の文章・例文
例文1.犂牛之喩であることを理由にやりたい職業につけないことは、酷く悲しい。
例文2.犂牛之喩な生まれである彼は、自分より身分の高い人が目の前を通るときには頭を下げなければならない。
例文3.自分よりも身分が低い、犂牛之喩な人を命令してこき使う。
例文4.犂牛之喩であった彼女だったが、貴族に気に入れていまでは優雅な生活をしている。
例文5.どんなに努力をしても犂牛之喩であることから差別を受けるのは納得ができない。
これらから犂牛之喩という言葉は、身分の低い人を表すことができます。
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犂牛之喩の会話例
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私はふと犂牛之喩ではなく、身分の高いものとして生まれたかったなと思ってしまうんだよね。
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その気持ちもわかるよ。彼らに許されている多くのことを私達はすることができないからね。
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うん。一度でいいから身分の高い人たちの豪華な暮らしをしてみたいものだよ。
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それはいいね。まあ、でもそんなことを考える暇があったら手を動かせよ。また怒られるぞ。
これは、犂牛之喩ではなく身分の高い者として生まれたかったと話している様子です。
犂牛之喩の類義語
犂牛之喩の類義語には、「乞食飯牛」「微賤」「下賎」などがあります。
犂牛之喩まとめ
昔は身分が違うため不自由を感じるということはありましたが、今日では、憲法で人権が保証されているためそのようなことはないと思います。なので犂牛之喩という言葉は日常会話などでは使う場面はあまりなく、歴史的なことやフィクションなどのことについて話すときにつかうことが出来ると思います。そんなときには、是非犂牛之喩を使えるといいと思います。