面従腹背(めんじゅうふくはい)
面従腹背は表では従うようにみせて、内心では反対するさまのことです。自分よりも身分の高い人や地位の高い人とと接する時には当然相手に敬意を払って接するものです。ですが、内心は相手のことを尊敬していなかったり、悪く思っていたりということもあると思います。そんな様子を表す言葉として面従腹背という四字熟語があります。今回は、そんな面従腹背という言葉の意味や由来、使い方、類義語などを交えてみていきたいと思います。
面従腹背の意味とは
面従腹背の意味は表では従うようにみせて、内心では反対するさまです。機を伺って反旗を翻そうとしている様子などを表す時に用いられます。
面従腹背の由来
面従腹背の「面従」は上辺だけは従うふりをしていて内心では従わないことを意味しており、「腹背」はその名の通り腹と背中のことを表しており、表と裏を表しています。これらの言葉を組み合わせて面従腹背という四字熟語が成り立っています。
面従腹背の文章・例文
例文1.面従腹背、上辺では尊敬していると言っていたが、内心は敬意など抱いていない。
例文2.軍に所属していた面従腹背な兵士達が反乱を起こす。
例文3.面従腹背、彼女は大抵人の前ではいい顔をしているが、裏ではよく悪口を言っている。
例文4.面従腹背、嫌いな相手だとしても付き合っていかなければならない時には、従うふりをすることも必要だ。
例文5.彼は面従腹背と言われているが、性格もよく陰口など言っているのを見たことがない。
これらから面従腹背は表では従うようにみせて、内心では反対するさまを表すことができる四字熟語です。
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面従腹背の会話例
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彼の上司は横暴な振る舞いで多くの人に嫌われているのに彼は上手く付き合っていると思うよ。
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そうだね。あの上司は何かと問題にしたがるしね。
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うん。だからこそ彼が上司と良い関係を築けているのが凄いと思うよ。面従腹背だけどね。
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僕だったら絶対に口論になってしまうと思うよ。
これは、ある上司と部下の話をしている様子です。
面従腹背の類義語
面従腹背の類義語には、「腹黒い」「面従背毀」「面従後言」などがあります。
面従腹背まとめ
面従腹背というように内心は反対しているものの、表では従っている振る舞いをしたり、慕っているようにみせたりするということが今日でもあると思います。それは仕事場であったり、学校であったり、部活であったりとさまざまな場面であります。そんな時にはこの面従腹背という四字熟語が使うことができるので覚えておけるといいと思います。