門前の小僧習わぬ経を読む(もんぜんのこぞうならわぬきょうをよむ)
「門前の小僧習わぬ経を読む」とは、一度も習ったことがなくても、普段から見聞きしていることで自然に覚え身についているということです。幼少期に、両親が車で流していた一昔前の曲を、自然に覚えていて不思議と歌えるなんてことありませんか。今回はそんな「門前の小僧習わぬ経を読む」について解説します。
この記事の目次
門前の小僧習わぬ経を読むの意味とは
「門前の小僧習わぬ経を読む」の意味は、一度も習ったり教わったりしたことがなくても、その環境にいるだけで自然と覚えているということです。その環境が与える影響は大きいということの例えです。冒頭でも例に出したように、幼少期に両親が聴いていた曲やを自然に歌えるようになっていたというのは、よくあることではないでしょうか。その他にも、両親や家族の会話や口癖から、自分も気が付いたら話すようになっていたり、その言葉の意味やニュアンスを知っていたりというのも、門前の小僧習わぬ経を読むの例の一つでしょう。
門前の小僧習わぬ経を読むの由来
その文字の通り、寺の門の前に住む子供は、毎日お坊さんが唱えているお経を耳にすることから、自然に記憶として残っており、習っていないお経を読めてしまうということが由来となっています。
門前の小僧習わぬ経を読むの文章・例文
例文1.あの子はだんだんと父親と話し方が似てきて、まさに門前の小僧習わぬ経を読むである。
例文2.門前の小僧習わぬ経を読むというように、聞き流すことで自然に覚える勉強法もある。
例文3.まだ3歳児なのに、もうスマホを操作できるとは。門前の小僧習わぬ経を読むとはこのことだ。
例文4.料理を教わったことはないけど、門前の小僧習わぬ経を読むというように、何となく母の料理をイメージしたらできた。
例文5.門前の小僧習わぬ経を読むというように、何もしていなくても環境に勝手に馴染むものだ。
「門前の小僧習わぬ経を読む」についての例文です。
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門前の小僧習わぬ経を読むの会話例
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こんな古い曲歌えるなんてすごいね。
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小さな時から親が車で聞いていたから、自然に覚えちゃったのよ。
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すごい、まさに門前の小僧習わぬ経を読むということだね。
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そうみたい(笑)。
カラオケに来た男女の会話です。親が良く聞いていた曲は、自然に覚えてしまいますね。
門前の小僧習わぬ経を読むの類義語
「門前の小僧習わぬ経を読む」の類義語は、「勧学院の雀は蒙求を囀る(かんがくいんのすずめはもうぎゅうをさえずる)」です。
門前の小僧習わぬ経を読むまとめ
普段から見聞きしていると自然に覚えるというのはよくあることですね。そんな例えを表したのが、「門前の小僧習わぬ経を読む」でした。少し前に、英語学習のスピードラーニングというものが流行しましたが、これはひたすら聞き流しをすることで英語を覚えるという勉強法で、まさに“門前の小僧習わぬ経を読む”というような、無意識であってもずっと聞いていることで気がついたら自然に覚えているということです。