労災(ろうさい)

労災とは、「労働災害」の略で、勤務先への通勤中や労働中に、事故や病気に遭ってしまうことです。この労災という言葉は、あまり聞かないに越したことはありません。しかし、詳しい内容まではともかく、社会人であれば、ある程度は覚えておいた方がいいでしょう。特に今年2019年の4月には労務関係の法律も大きく変わりますので、その前にしっかりと理解を深めていきましょう。
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労災の意味とは

労災とは、「労働災害」の略で、勤務先への通勤中や労働中に、事故や病気に遭ってしまうことを指す言葉です。例として、出社中に交通事故に遭った場合や、仕事の作業中に機械に指を挟んで怪我をしてしまったといった時になります。
このような時に適用されるのが、職場が加入している「労災保険制度」です。労災だという認定を受けられると、それによる怪我や病気が治るまでの治療費と共に、治療の為に出社できなかった間の給与も一定の割合で補償されます。
労災として認定されるかどうかには規定があり、特に病気の場合は、労災保険制度における”職業病リスト”に記載されているものに限られます。このリストは何度か改定されており、2019年1月現在、直近の改定は2013年の10月です。時代によって、それまでには無かった(もしくは、それほど一般的ではなかった)様々な職業に就く人が増えていることから、これからも改定は随時行われるものと思われます。
尚、精神疾患についても、”精神障害の労災認定”という厚生省のガイドラインに従って認定を行っています。

労災の由来

労災は前項でも書いたように、「労働災害」を縮めた言葉です。もちろん”災害”に遭った場合も含まれますが、実際には事故や病気によるものがほとんどです。前述の精神疾患も、病気の1つと認定されます。

労災の文章・例文

例文1.会社からの帰宅中に事故に遭ったが、これは労災になるのだろうか
例文2.彼は、建築現場の3階から落下するという労災に遭ったことがあるそうだ
例文3.上司のパワハラによる精神疾患で労災認定を受けるのは、実際には結構難しいらしい
例文4.労災保険制度で治療費は全額支払ってもらえたが、給与は6割程度だけだった
例文5.業務中に起きた事故なら全て労災になるという訳でもない
出社中はともかく、帰宅中の事故が労災と認定されるには、行きと同じルートで帰宅している(寄り道をしていない)、アルコールを摂取していないなどの色々な条件があり、それらを全部クリアできていないと難しいことが多いです。
また、給与の補償は最初の3日間に限り、会社から60%以上を補償することという規定がありますが、それ以降については会社との相談になると考えておいてください。

労災の類義語

労災の類義語は、「業務災害」という言葉です。これは、労災と呼ばれるうち、業務が原因で起こったものを指します。その為、通勤中は除き、業務中にその内容が原因で起きた事故や、病気になってしまった時です。通勤中には「通勤災害」という専用の言葉があり、こちらも類義語と考えていいでしょう。

労災まとめ

労災は、会社がそれをなかなか認めないことも多く、それを巡って裁判沙汰になることも少なくありません。何故認めたくないのかと言えば、それによる会社の世間的な評価が下がってしまうことへの懸念と、労働局からの安全に対する厳しいチェックを受けることになったり、きちんとした改善案の提出を求められるといった煩雑な手続きが嫌だからです。

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