腑に落ちる(ふにおちる)
腑に落ちるとは、納得がいく、理解できるといった肯定的な意味で使われる言葉です。どちらかと言うと、否定形である腑に落ちないという言葉を耳にすることの方が多いかもしれないですね。今回は、その納得できるといった肯定的な意味の「腑に落ちる」について解説していきます。
腑に落ちるの意味とは
腑に落ちるの意味は、納得する、理解できる、合点するなどです。もやもやしていたけど、理解できる糸口が見つかってようやく納得できたという場面で使われる言葉になります。逆に、腑に落ちないとは、理解できるきっかけがなかなか見つからず、もやもやしている状態を指します。ただ納得というよりは、ずっと納得できていなかったものがようやく理解できたといった場面で用いられる言葉になります。腑に落ちるは英語では、「that makes total sense.」と表記されます。
腑に落ちるの由来
腑に落ちるの「腑」は、臓腑を表しています。臓腑とは、内臓やはらわたのことですが、元々昔は、腑には心が宿っていると言われていました。そのため、腑に落ちるとは、心の底から、もしくは体全体で納得することができたといった意味になります。
腑に落ちるの文章・例文
例文1.ずっとわからないままだった数学の問題がようやく腑に落ちた。
例文2.有名な学者が言っていることは、後になって腑に落ちることが多い。
例文3.テニスのライン際のアウト判定に腹を立てるも、後から映像を見ると確かにラインを割っていて腑に落ちた。
例文4.15年越しにようやく事件の真相が明らかになり、腑に落ちた。
例文5.子供の頃祖父に言われてきたことが、大人になって初めて腑に落ちることとなった。
腑に落ちるとは納得、理解するといった場面で用いられる言葉になります。例文2や例文5のように、長年生きてきた人や学者などの偉い人の発言は、聞いた時は理解できなくても、後から納得するなんてこともよくありますね。
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腑に落ちるの会話例
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この間さ、部署の異動を伝えられて、正直納得できなかったんだよね。
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そうなの?いまの部署でやりたい仕事をできてるのに異動なんて確かに納得できないよね。
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ただ、上司に聞いたら丁寧に理由を説明してくれて、しかも昇進のチャンスと聞いて腑に落ちたよ。
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それは良かったじゃん。せっかくのチャンスなんだから頑張ってね。
部署の異動になったことについて話している様子です。
腑に落ちるの類義語
腑に落ちるの類義語は、「目から鱗が落ちる」「納得する」などです。
腑に落ちるの対義語
腑に落ちるの対義語は、「納得できない」「腑に落ちない」などになります。
腑に落ちるまとめ
腑に落ちるとは、納得できる、理解できるなどといった意味でした。ずっとわからなかったことがようやくわかって解決するといった時に用いられる言葉になります。