目から鼻へぬける(めからはなへぬける)
目から鼻へぬけるとは、非常に理解に優れていて、抜け目がないことです。つまりは、とても賢く、優れた働きをする人に対して使われる言葉となっています。今回は、そんな「目から鼻へぬける」という言葉について解説していきます。
この記事の目次
目から鼻へ抜けるの意味とは
目から鼻へぬけるの意味は、物事に対しての理解が非常に早く、また、抜け目がなくすばしこい様子を表す言葉になります。目は、物事を見分ける視覚という役割を持っていて、鼻は物事を嗅ぎ分ける嗅覚の働きがあります。つまり、目から鼻へぬけるとは、視覚と嗅覚が連動し、目で物事の本質を捉えて、鼻で使い嗅ぎ分けるという優れた働きから、抜け目がなく非常に賢い様子を表しているとされています。因みに、目から鼻へぬけるは英語で、「as sharp as a needle」と表記されます。
目から鼻へぬけるの由来
目から鼻へぬけるの由来は、奈良時代に大仏を建てる様子から来ているとされています。大仏を建造していて、間もなく完成というタイミングで、大仏の片目がないことに気づいた職人がいました。そこで、目を取り付けようと足場を使って大仏の目の中に入り、目玉を取り付けたのですが、目の中に入ってから取り付けたため、その職人は閉じ込められる形となってしまいました。他の職人が心配しているも何もできずに見ていると、閉じ込められた職人は、大仏の目の中からうまく鼻の方に移動して、鼻の穴から脱出して見せました。その機転を利かせてうまく目から鼻に移動して脱出した様子から、目から鼻へぬけるという言葉は使われるようになったとのことです。
目から鼻へぬけるの文章・例文
例文1.この生徒は非常に頭もよく、目から鼻へぬけるような子だ。
例文2.ペットの猫は、目から鼻へぬけるくらい利口で賢い。
例文3.この仕事には、目から鼻へぬける理解力と常に臨機応変な対応が求められる。
例文4.どんなピンチに直面しても、目から鼻へぬける機転を利かせる力が大切だ。
例文5.会議では、目から鼻へぬける意見があるおかげで、いつも話がうまくまとまっている。
目から鼻へぬけるという言葉は、非常に賢い人を指す場面で用いられています。
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目から鼻へぬけるの会話例
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将来は、アナウンサーになりたいと思っているんだ。
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そうなんだ、アナウンサーって入るのも大変だし、入ってからはもっと大変らしいね。
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そうだね、そもそも狭き門だし、入ってからも常に目から鼻へぬけるような臨機応変さが必要になるからね。
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大変そうだけど頑張ってね。
アナウンサーは、目から鼻へぬけるような人が多いという事ですね。
目から鼻へぬけるの類義語
目から鼻へぬけるの類義語には、「一を聞いて十を知る」「飲み込みが早い」などがあげられます。
目から鼻へぬけるの対義語
目から鼻へぬけるの対義語には、「一を知りて二を知らず」「十を聞いて一を知る」「目から耳へぬける」などがあげられます。
目から鼻へぬけるまとめ
目から鼻へぬけるとは、非常に賢く、抜け目がない事でした。身の回りでも、よく機転の利く人や、とても賢く抜け目がない人に対して用いられることの多い言葉なので、ぜひ使ってみると良いでしょう。