「レトロ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説！

レトロ(Retro)

｢レトロ｣とは｢玩具や音楽やファッション等々の趣味嗜好で昔の物を好む価値観｣です。要するに｢サブカルチャーの懐古趣味｣で、一例を挙げるなら2020年代の最新曲よりも1960年代の楽曲を好んだり、今のコンパクトカーよりも昔の派手で大きいアメ車を好むような事です。古いものはどこか個性的であり懐かしくそれでいて貴重であったりするので、それが｢レトロ好き｣を増やす理由ではないのでしょうか。そんな｢レトロ｣の解説となります。

レトロの意味とは

｢レトロ｣の意味は以下の通りとなります。
(1)懐古を意味する英語｢retrospective｣の略語で、古い物を好む懐古嗜好な事。
(2)音楽や玩具等の製品の文化的な価値観で古めかしい物を好み、また現代の物よりも貴重で価値があるとする考え。
(3)｢レトロチック｣も同義。
｢レトロ｣(retro)は正式には懐古を意味する英語｢retrospective｣を略したもので、簡単に言えば｢古い物を好む懐古嗜好｣で、｢レトロ趣味｣｢レトロデザイン｣｢レトロなファッション｣といった風に使います。厳密に言うと、”懐古”が｢昔を懐かしく思う｣であるのに対し、｢レトロ｣は音楽、ゲーム、車、ファッションなどサブカルチャー的な視点で使われるのが一般的です。また、本当に昔作られた物と、昔風の味付けや見た目の現代作られた物を線引きする事も多くあり、この辺りは正直なところ本物のマニアでもない限り線引きは曖昧です。例えば、現在作られた最新ヒットが曲が実は60年代の楽曲をモチーフしたそれっぽい曲調である場合は、若者にとってはどこかで聴いた懐かしいが現代バージョンなので｢レトロ(風)な最新曲｣だが、これが若い時に60年代を経験した高齢者なら、単に焼き直しやパクリ的な懐かしさだけで｢レトロ｣とは感じないものです。よって、かなり主観的な言葉ともなり受け手次第で｢レトロの幅｣がかなり広くなります。それでも通常は若い世代ほど｢レトロ｣をオシャレやセンス良いと好む傾向なので、数十年前の自分達が経験していないサブカル的な玩具や音楽やファッションなどを逆に新鮮に受け止め、好意的に｢レトロ｣と再評価しています。また、何が何でも昔の物を称賛したり人気となる訳ではなく、その時代や時流に乗ったものや影響力あるインフルエンサー的な人が火を点けた物やジャンルが｢レトロブーム｣となる傾向もあります。

レトロの由来

｢レトロ｣の由来は残念ながら不明です。日本では現在のようなサブカルチャー文化を称賛する使い方として、1980年代中盤頃から若者向け雑誌｢宝島｣などで登場するようになりました。その後は懐かしの玩具やファッションの枠に留まらず、ちょっとしたものでも｢レトロな気分｣｢レトロっぽい｣など本来の意味から乖離して使われるようになります。

レトロの文章・例文

例文1.アナログレコードやカセットテープなどレトロな方が音が良いと一部の音楽ファンが言うがそれは大嘘で、どう考えても情報量が多いのだから今の方が音が良い。しかしノスタルジーな雰囲気や己の耳悪さが加味されて、そんな印象を抱くのだ。
例文2.レトロの美点は当時のマニアックな限定品をコレクターに高く売却できる事で、一攫千金を狙う者ほどレトロは価値があると崇める。
例文3.古惚けた喫茶店を改装するなら、中途半端に新しくするよりもさらに古くした方がレトロな店として脚光を浴びる。
例文4.古い玩具やクラシックカーを好きな男ほど若い女性が好みなので、性的指向はレトロにならないものだ。
例文5.ガチガチの保守派として国の方針には絶対賛成で、さらに趣味までレトロチックならもう現代を生きている意味はなく、懐古主義の極みだろう。
違う角度から｢レトロ｣を使った例文などです。

• [adsmiddle_left]
• [adsmiddle_right]

レトロの会話例

• 

  駅近くに新しく出来た古着屋に寄ったら、ミリタリージャケットが安く売っていて、思わず衝動買いしちゃったよ。どう、似合っている？
• 

  うん、いい感じ。でもちょっと、レトロ過ぎるかなー。
• 

  やっぱりそうかー。70年代のソ連軍だからなー。掘り出し物だと思ったけど、これは攻めすぎているか。
• 

  そうねー。これでオシャレなお店には入り辛い…。まあ、メルカリならレトロ好きも多いから、高く売れるかも知れないわね。

夫が購入した｢レトロな洋服｣を妻が気に入らないので、売却を検討するという会話です。

レトロの類義語

｢レトロ｣の類義語には、｢ビンテージ｣｢アンティーク｣｢クラシック｣｢ノスタルジー｣「エモーショナル」などの言葉が挙げられます。

レトロの対義語

｢レトロ｣の対義語には、｢モダン｣｢最新モデル｣｢ハイテク｣｢新技術｣｢先鋭｣などの言葉が挙げられます。

レトロまとめ

｢レトロ｣は、玩具や音楽やファッションなどのサブカルチャーにおける古い物を好む懐古的な事です。昔の物なので現代では逆に珍しくなり、それが個性を発揮してオシャレであったり懐かしさから希少で価値を発揮するのです。特に若い世代ほど｢レトロ｣を好む傾向があり、例えばファッションや音楽などで自分が生まれる前の物を好むと、周囲よりも個性的であると称賛をされる傾向があり、それが｢レトロ人気｣の根底にあります。