骨までしゃぶる(ほねまでしゃぶる)

「骨までしゃぶる」とは「借金取りが徹底的に回収するなど、半ば強引に相手から財産を奪い引き出す事」です。一般的な感覚だと肉を食べて満足すると残った骨はどうでもよくなりますが、非情な人達はその骨すらも徹底的にしゃぶり尽くすので、後には何ひとつ残っていない状況です。恐怖すら覚える所業ですが、借金取りや裏社会系とは取れる時には躊躇せずに全てを回収するのがやり口なのです。そんな「骨までしゃぶる」の解説となります。

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骨までしゃぶるの意味とは

「骨までしゃぶる」の意味は以下の通りとなります。
(1)欲を満たす為に相手から徹底的に引き出す事。
(2)肉を食べた獣が満足出来ずに残った骨まで舐めて食い尽くす事から、徹底的に他人を利用して苦しめる事。
(3)手法を問わず最終的に相手から全財産を奪い苦しめる。
”骨”は「動物の骨格を構成する構造物」「建造物などの全体を支える材料」「組織などの中心」「遺骨」「要点」など、”しゃぶる”は「口の中で舐めたり吸う事」で、「骨付き肉を綺麗に食べる」という意味もありますが、その多くでは自らの利益や金銭欲を満たす為に相手から全ての財産を奪う事です。要するに肉を大半の財産とすれば、骨は僅かに残った端金です。これぐらいは相手の立場を考えれば残しても良いのですが、そんな端金ですらきっちり奪い回収するのが「骨までしゃぶる」ならではの所以です。最後まで一円残らず何もかも奪うといった感じになり、財産が足りないや返済能力がなければどんな手を使っても回収という少々物騒な解釈も可能で、そこから通常は一般人はなかなか使わずというか使い道がない言葉でもあり、ヤクザやアウトロー系など裏社会を題材にした作品のセリフといった印象が強いです。しかし、例えば税金滞納などで催促されると、普通の人でも税務署に対して「あいつらは骨までしゃぶるから怖い」といった使い方なら仲間内などで多用されています。よって、奪われる側からしたら、少しは情けを掛けてくれと期待をするのですが、奪う側にそんな甘さは微塵もなく冷酷に現金・土地・物品など根こそぎ奪い最終的に再起不能に陥ろうがまったく気に掛けないのです。

骨までしゃぶるの由来

「骨までしゃぶる」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては明治時代の小説家・泉鏡花の著書「高野聖」(1900年)などに文言が記されています。

骨までしゃぶるの文章・例文

例文1.大きな買物をする事になり軽い気持ちでリボ払いを試みたのが地獄への始まりで、どんなに返済をしても元金がまったく減らず日に日に精神は病み骨までしゃぶられ、最後は両親に泣いて頼み一括払いで抜け出せた。
例文2.街中で信号待ちをしていたら隣にヤクザ風の男がやってきて、耳元で「借金を返せ」「骨までしゃぶってやろうか」と脅され恐怖のあまり俯いたら、青に変わった瞬間に「悪い、人違いだった」と言ってどこかに消えた。この恐怖の時間は一体何だったのか、未だに分からない。
例文3.詐欺師は高齢者から骨までしゃぶると素人は思うがそれは誤りで、優秀な詐欺師は相手が騙されると気が付く前に身を引いて姿を消すので、だから逮捕が難しい。
例文4.犯罪者だけでなく一般人でも性質が悪いのは多く、それこそ油断していると骨までしゃぶってくるので東京などで一人暮らしをするなら十分注意をすべきだ。
例文5.ガソリンの二重課税に諸々の税金など、この国は国民から徹底的に骨までしゃぶる気が満満で、今後はさらに生活が苦しくなるのは目に見えている。
財産を奪うとして「骨までしゃぶる」を使った例文です。

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骨までしゃぶるの会話例

  • 質問者アイコン

    気持ち悪い…。昨日は飲みすぎた…。

  • 回答者アイコン

    また飲み屋で飲んでいたんですか?

  • 質問者アイコン

    そうなんだよ。先輩がもう一軒行こうっていうから、付き合うしかないじゃん。

  • 回答者アイコン

    あまりお酒ばかり飲んでると病気になって入院して、病院から薬漬けで骨までしゃぶられて廃人にされて最後は高額請求されますよ。

職場の同僚男女の会話です。酒好きの男性社員に女性社員が控えるように助言しています。

骨までしゃぶるの類義語

「骨までしゃぶる」の類義語には、「ケツの穴の毛までむしり取る」「尻毛を抜く」「搾取」「骨の髄までしゃぶる」などの言葉が挙げられます。

骨までしゃぶるの対義語

「骨までしゃぶる」の対義語はありませんが、敢えて挙げるなら「贈与」「寄付」「与える」「貢ぐ」などの言葉が挙げられます。

骨までしゃぶるまとめ

「骨までしゃぶる」は相手を騙したり貶める等々の手口で利用して財産を奪う事です。自分の利益の為には相手がどんな目に遭っても構わず全ての財産を引き出すので、正に情け容赦なく肉だけでなく骨まで舐め尽す感があります。よってかなり物騒で通常はあまり使用せず、借金やヤクザ絡みなどアウトロー系の臭いがする言葉となっています。

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