詫び石(わびいし)
「詫び石」とは「不具合でユーザーに迷惑をかけたとして、スマホゲームなどの運営側がユーザーに無償でアイテムなどを配布する謝罪行為」です。オンラインゲームは基本的にネットと常時接続なので、それが遮断されると遊べなくなります。ゲーム会社側の障害やメンテナンスなどが原因だとユーザーにはまったく落ち度がないので、その謝罪としてゲームで使えるアイテムなどをプレゼントするのが「詫び石」です。それでは詳しい解説に入らせて頂きます。
詫び石の意味とは
「詫び石」の意味は以下の通りとなります。
(1)スマホなどのソーシャルネットワークゲームで不手際などの問題が発生しユーザー側に迷惑をかけたお詫びとして、運営側がゲーム内通貨やアイテムなどを贈る行為や払い戻しに応じる事。
(2)スマホなどのアプリゲーム「バズル&ドラゴンズ」で障害(エラー)等が起こり、事態を重く捉えた運営側がユーザーにアイテム「魔法石」を配った事から、転じて、無料で貰えるアイテムやアイテムの質、或いはユーザー側からの要求などで使われる言葉。
「詫び石」はゲーム用語で、スマホなどのアプリゲームやソーシャルネットワークゲームとも呼ばれるサービスで運営側がエラーやメンテナンスなどでお客であるユーザーに迷惑をかけたお詫びとして無償でアイテムやゲーム通貨などを配布する事です。一般の企業でよくある個人情報漏えいなどで謝罪として商品券を贈ったり、菓子折りを持ってお詫びに伺うなどのゲーム版と捉えられます。”詫び”は「お詫びの略」「謝罪」「許しを請う」、”石”は「魔法石などの略」で、そこから「詫び石」と呼ばれるようになりました。現在はゲーム運営側が「詫び石」をするのは当たり前のサービスとなっていて、逆に言うなら不手際があっても「詫び石」をしなかったり、或いは「詫び石」の質があまりにも陳腐だとSNSなどで誹謗中傷で荒れるので、ある程度はユーザーが喜ぶ内容のアイテムなどを無償配布するのが一般的です。通常はゲームに絡めて使う言葉ですが、中には日常生活でも用いたりと、明確な定義はない造語なのでゲーム好きが自由に楽しんで用いています。
詫び石の由来
「詫び石」の由来はオンラインゲーム会社「ガンホー」による2012年2月にリリースしたスマホアプリ「パズル&ドラゴンズ」です。あまりの人気振りに予期せぬ不具合やメンテナンスをする事が多くなり、そのお詫びとしてゲーム内では有料のアイテム(魔法石)を無償で配り始め、そこから”お詫び”と”魔法石”を合わせて「詫び石」と呼ばれるようになり、この慣習が他のゲームにも波及していきました。
詫び石の文章・例文
例文1.マイナーなアプリゲームをするのが楽しみだが、詫び石がまったくないのが唯一の残念だ。
例文2.テストの成績が悪くて母親に怒られそうなので、詫び石としてコンビニのケーキを渡して勘弁してもらおうと思っている。
例文3.ゲーム会社も大企業だと詫び石のスケールが大きいので、逆に嬉しくなる。
例文4.某アクションゲームの詫び石が貧乏臭かったので、SNSで文句を書いてやった。
例文5.もう多少の詫び石では満足できないのか、「さっさと現金を配れ」と日頃は大人しい友人が語気を強めたので、不気味に感じてしまった。
ゲーム会社からのお詫びとしての「詫び石」を使った例文です。
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詫び石の会話例
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おっ、何かメッセージが届いているな。
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まだスマホのゲームをやっているの?
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そうなんだけど…、ちょっと待って。今、運営側からこの前の通信障害の謝罪が来ていて、詫び石をくれたよ。ラッキー!
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詫び石って私にはまったくもって、実にどーでもいいわ。明日も仕事なんだから、ゲームもいい加減にしてよ。
スマホのゲームが好きな夫と興味がない妻の会話です。
詫び石の類義語
「詫び石」の類義語には、「詫びジュエル」「詫びダイヤ」「Apologems」などの言葉が挙げられます。
詫び石の対義語
「詫び石」の対義語はありませんが、”詫びる(謝罪)”の対義語は「叱責」「弁明」などの言葉が挙げられます。
詫び石まとめ
「詫び石」はスマホゲームなどで運営側が不具合を出してユーザーに迷惑を掛けた事の謝罪として、お詫びにアイテムなどを無償で配布する事です。2012年にリリースされ大人気となった「パズル&ドラゴンズ」が「詫び石」の始まりとされ、その後は他のゲームでもユーザーへのお詫びとして「詫び石」をするのが常態化していきました。