エージェント(Agent)
「エージェント」とは「代理人や代理業者にスパイといった意味で、要求に応じて様々な活動をする人や事業」です。言葉の響きからもカッコ良さを感じさせる「エージェント」は、どこか仕事が出来る雰囲気を感じさせますよね。もちろん単なる印象ですが、「○○のエージェントとして働いている」と言うと悪く感じる人は少ないでしょう。実際は顧客の要求に応じる普通の仕事なのですが、不思議とイメージが良くなります。それでは「エージェント」についての解説となります。
エージェントの意味とは
「エージェント」の意味は以下の通りとなります。
(1)本人に代わって取引や契約など事務手続きをする代理人や代理業者に仲介者や代理店など。
(2)本人に代わって相手の情報を調べるスパイや諜報員に工作員や職員や係官など。
(3)状況に応じて利用者の意図に沿った作業を自動で行うコンピューターシステム。
「エージェント」はかつては諜報員が活躍するスパイ映画の代名詞であり、最近では「転職エージェント」として広く認知されています。そもそもは何かを代理する人であり、その様な仕事をする人なので「代理人」や「代理業者」となり、また、国家間で軍事的な諜報活動をするので「スパイ」や「諜報員」となります。現在はこれらに加えて本人に代わって何かをするのは何でも「〇〇エージェント」と呼ばれる傾向があるので、「転職エージェント」以外にも秘密調査員「シークレットエージェント」、旅行業者「旅行エージェント(エージェンシー)」、スポーツ選手に代わって契約をする「スポーツエージェント」、芸能人のマネージャー的な存在「タレントエージェント」となり、さらにはコンピューター用語として「ソフトウエアエージェント」「ユーザーエージェント」等々の使われ方がされています。要するに代理となる者や業者は何でも「エージェント」と表現可能です。また、逆の解釈なら面倒事を全て引き受けるので、便利屋やフォロー専門家といったニュアンスも含まれてしまいます。よって、スパイ映画で悪を懲らしめる為に暗躍する諜報員のような華々しさもありますが、実際の所は代理としてお客の要望に応える完全なる裏方ともなります。
エージェントの由来
「エージェント」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては明治20年に発行された「東京日日新聞」(1887年)などに文言が記されています。
エージェントの文章・例文
例文1.子供の頃はエージェントになって国の為に尽くすのに憧れたが、今では日夜ネットで愛国心を普及する活動で陰ながら支える事しか出来ない。
例文2.某お笑い事務所はエージェント契約を導入して話題となったが、庶民にとっては実にどうでもいい事だ。
例文3.転職エージェントが増えるほど日本が不景気になっていくのは気のせいなのか。
例文4.Go To トラベルの再開を旅行エージェントが心待ちにしているのは痛いほど伝わるが、苦しい人々は他にも大勢いるという事だ。
例文5.情報社会となり便利になった反面でエージェントの様な人達が増えて、様々な情報を集めていると思うと不気味である。
「エージェント」を様々な形で使った例文となります。
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エージェントの会話例
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流石にこの年になると再就職が難しいな。
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そんな弱音を吐かないで、ちゃんと転職エージェントを通しているの?
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えっ、ハローワークだけだよ。
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それじゃあ駄目よ。転職エージェントに登録すれば、良い仕事が見つかるって。
再就職に挑む男性と知人の女性の会話となります。
エージェントの類義語
「エージェント」の類義語には、「エージェンシー」「ファクター」「代行者」「ブローカー」「斡旋者」などの言葉が挙げられます。
エージェントの対義語
「エージェント」の対義語には、「本人」「当人」「正規」などの言葉が挙げられます。
エージェントまとめ
「エージェント」は代理・代理人・代理業者・スパイ・諜報員といった意味を持つ言葉で、最近では「転職エージェント」や旅行代理店を「旅行エージェント」と呼ぶ事で知られています。本人に代わって事務処理や政治的な諜報活動を請け負うので、云わば便利屋や裏方的な役目の作業や仕事はまとめて「エージェント」となります。