借金依存度(しゃっきんいぞんど)
「借金依存度」とは「資産に占める借入金の割合」です。一概には言えませんが一般的には、「借金依存度」の値が少ないほど健全で多くなるほど借金頼りで、個人や企業なら限界を超えると破産をする恐れもあります。そんな重要な指標であり目安となる「借金依存度」の解説をさせて頂きます。
借金依存度の意味とは
「借金依存度」の意味は以下の通りとなります。
(1)資産に占める借入金の割合。
(2)「総借入(長期・短期借入金+割引手形残高+社債)÷総資産×100」で算出される貸借対照表で総資本の何%を借金で賄っているかの判断基準で、50〜60%は許容範囲で60%超えは要注意、70%超えは要警戒を示す。
(3)「借入依存度」「国債依存度」もほぼ同義。
(4)「しゃっきんいそんど」とも読む。
”借金”は「金銭を借りる」「借財」「借入」、”依存度”は「他に頼る割合」「頼って生活する度合い」で、「借金にどのぐらい頼っているかの割合」や「個人や会社において資産に占める借金割合」が「借金依存度」です。ニュアンスとしては個人が用いる場合は「借金依存度」、企業などの場合は「借入依存度」となりますが本質的には中身は同じ事です。「借金依存度」はギャンブル中毒やギャンブル依存症などと絡めて使われる事が多く、類似の表現として「借金依存症」とも呼ばれます。要するに、本来はマイホームやマイカーなどの購入で借金をするものだが、日常的にギャンブルや酒などで浪費し、お金が尽きても借金をして現状維持をしようとするのです。このような人達を「借金依存度が高い」や「借金依存度が要注意・要警戒」と呼び、最近は治療するクリニックや自助グループが立ち直らせようとサポートをしています。また、個人の借金だけでなく国の財政としての借金(財政赤字)などを解説する際にも「借金依存度」は使われ、その場合は「国債依存度」ともほぼ同義扱いとなります。また、計算式の「総借入(長期・短期借入金+割引手形残高+社債)÷総資産×100」は本来は「借入依存度」を求めるものだが、「借金依存度」としても同じになるので問題ありません。
借金依存度の由来
「借金依存度」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては”借金”は江戸時代の日本文学「俳諧」の「信徳十百韻」(1675年)、”依存”は労働運動の指導者・下中彌三郎の著書「や、此は便利だ」(1936年)などに文言が記されています。
借金依存度の文章・例文
例文1.どうにも日々の生活は苦しいが、借金依存度を計算したら怖くなって自暴自棄になるので絶対にしない。
例文2.兄も姉も借金依存度がかなり高いが、本人たちはクズ芸人のように借金生活を楽しんでいるのだから外野がとやかく言えない。
例文3.日本もアメリカも借金依存度はかなり高く、国民はクレジットの分割払いに慣れ、国は国債発行の赤字体質がまかり通っていて正直怖い。
例文4.借金依存度や借金依存症は現代の病ではないのかと思う。
例文5.借金依存度を少しでも減らしなんとか改善したいが、まず不可能だろう。
「借金依存度」を使った例文となります。
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借金依存度の会話例
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今月は少し余裕があるから、久しぶりに御飯でも驕るよ。
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え、本当にいいの? でも、まだ借金があるんでしょう?
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大丈夫、大丈夫。先月1社の返済が終わって、残りは2社になったから。
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ん、って事は3社のクレジット会社から借金していたの。驚きの借金依存度の高さだけど、本当に大丈夫?
「借金依存度」が高い男性を心配する知人女性という内容です。
借金依存度の類義語
「借金依存度」の類義語には、「借金依存症」「借入依存度」「オーバーローン」「ギャンブル依存度」などの言葉が挙げられます。
借金依存度の対義語
「借金依存度」の対義語はありません。補足として”借金”の対義語は「返金」「預金」「貯金」「貸金」など、”依存(度)”は「自立」「独立」などの言葉が挙げられます。
借金依存度まとめ
「借金依存度」は個人や会社において資産に占める借入金の割合です。どれぐらい借金に頼っているかの割合で、個人と企業や国などで借金体質を見抜く重要指標となります。収入に対して支出が多いほど借金に依存していると判断できます。