たたき台(たたきだい)
「たたき台」とは「アイデアの原案であり、アイデアを形にする前の資料」です。仕事などでサービスを提案する際に上司に「たたき台」を作ってくることを求められたり、スライドにまとめたものを「たたき台」と表現することがあります。今回はそんな「たたき台」を解説していきます。
たたき台の意味とは
「たたき台」には以下の意味があります。
(1)原案
(2)アイデアを形にする前の資料
(3)アイデアを紙にまとめたもの
何かしらのアイデアがあった場合にはそれを言葉だけで伝えるのではなく、資料にまとめて相手に伝えると伝わりやすくなります。特に仕事場では企画をプレゼンする際には初めに「たたき台」を作ってくることが求められています。「たたき台」の段階では洗練された資料を求められるというよりは、相手からの意見をもらって改善していくことを前提としています。ここでできた「たたき台」を元にアイデアを改善していき徐々に形にしていきます。
「たたき台」は比較的にカジュアルな言葉であり、ビジネスシーンでは社内での会話に頻繁に登場しますが、社外の人に対して使うことは避けた方がいいです。
たたき台の由来
「たたき台」の由来は、鍛冶屋が使っていた道具であるたたき台(敲き台)からです。たたき台は熱した鉄をたたく際に下に敷いておく丈夫な台であり、この上で鉄を変形させていき製品が作られます。
「たたき台」は製品を作るうえで土台となるものであり、なくてはならないものです。ここから転じて現在の意味で使われるようになり一般的にも広く普及しました。
たたき台の文章・例文
例文1.会社に新サービスを提案するべく、たたき台を社内の一部の人にみてもらった。
例文2.明日のプレゼンに向けて現在、考えているサービスのたたき台を作り上げる必要がある。
例文3.今まで頭の中で考えていたアイデアをたたき台にして整理してみることにした。
例文4.やみくもにアイデアを伝えるのではなく、多くの人が理解しやすいようにたたき台を作っておくことが大切である。
例文5.とりあえず作成したたたき台を上司にフィードバックしてもらう事によっていいものができそうだ。
「たたき台」を使った例文です。
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たたき台の会話例
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部長、新規事業の提案をしたいのですが...
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いいよ、資料は何かあるの?
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いいえありません。口頭で説明しようと思っていました。
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あなたは説明がへたくそだからとりあえずたたき台でも作ってきてくれないかな。
会社の上司と部下の会話です。
たたき台の類義語
「たたき台」の類義語には、「試案」「下書き」「ドラフト」などの言葉が挙げられます。
たたき台の対義語
「たたき台」の対義語には、「成案」「具体案」などの言葉が挙げられます。
たたき台のまとめ
「たたき台」はビジネスシーンでも頻繁に登場する言葉であり鍛冶屋が使っていた言葉が元になっています。どんなにすばらしいサービスでも相手の理解を得ることができなければ協力してもらう事はできません。将来の大きな成功に向けて「たたき台」を作ることから始まり、これを練り上げて素晴らしいものを作っていくのです。