「落としどころ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説！

落としどころ(おとしどころ)

｢落としどころ｣とは｢仕事や生活での問題事が起こった際の解決への妥協点や決着点｣です。今ではビジネス用語という側面が大きいですが、日常生活でも使いますし、ドラマなどでは弁護士なども頻繁に使っている印象があります。それぐらい様々な事柄において妥協点を模索して｢落としどころ｣は便利な言葉となっているようです。

落としどころの意味とは

｢落としどころ｣の意味は以下の通りとなります。
　(1)揉め事や話し合いでの妥協点。問題事が起こった際に双方が一応は納得する決着点。
　(2)ビジネス用語で、問題を長引かせても双方が損をするので譲歩し合った末の妥協や解決となる地点やその条件などの事。
　(3)｢落とし所｣｢落し所｣とも書き同義。
”落とし”は｢落とす｣｢入れるべきものを忘れる｣｢話の結末｣、”どころ”は｢”ところ”を連濁した音変化｣｢場所｣｢範囲｣｢部分｣｢人｣で、ある物事を決着させる為の妥協点が｢落としどころ｣です。ビジネス用語として商談･交渉やトラブルなどが起こった際などに頻繁に使われる言葉ですが、日常生活でも同様にトラブル事を解決させる際によく使われます。例えば営業側としたら少しでも価格を高くして売上増を狙いたいが、逆に買い手側としては少しでも安く価格を下げて得をしたいと思うものです。このような場合の双方が納得する価格というか妥協するべき地点が｢落としどころ｣で、使い方は｢落としどころを用意する｣｢落としどころを模索する｣｢落としどころを受け入れる｣｢落としどころが見えない｣など多数存在します。

落としどころの由来

｢落としどころ｣の由来は残念ながら不明です。文献としても発見されておらず、いつ頃から使われ始めたのか定かではありません。

落としどころの文章・例文

例文1.離婚が決まっていた両親が連日夜中に話し合った結果、不動産や貴金属など資産価値があるものの分配の落としどころが漸く片付いた。
例文2.カルト教団への対処として落としどころに日本中が注目しているが、もし政権が誤った決断をすれば間違いなく退陣に追い込まれるのは目に見えている。
例文3.水面下ではアメリカとロシアが戦争終結への落としどころを互いに探っていると思っていたが、あまりにもロシアが弱くて脆いのでそれどころではないのかも知れない。
例文4.今日も営業先に出向き、落としどころを探る交渉をしないと思うと頭が痛くなる。
例文5.裁判所は自分達の不都合な部分はいくらでも記録を破棄できる組織なのだから、偉そうに落としどころを見つけました的な判決前の理由を語るのは止めてもらいたい。
｢落としどころ｣を使った例文となります。

• [adsmiddle_left]
• [adsmiddle_right]

落としどころの会話例

• 

  ところで今日の商談だけど、落としどころをどの辺りにするかもう考えているんでしょう？
• 

  それはもちろん…、出たとこ勝負ですよ。
• 

  マジで？ まあ、それもいいか！
• 

  そうですよ。相手の出方に応じてフレキシブルに対応するから心配しなくて大丈夫ですって。

お得意先に向かう途中の営業職の同僚男女の会話内容です。

落としどころの類義語

｢落としどころ｣の類義語には、｢折衷案｣｢すり合わせ｣｢妥協点｣｢譲歩｣｢折り合い｣｢折衷｣｢歩み寄り｣などの言葉が挙げられます。

落としどころの対義語

｢落としどころ｣の対義語には、｢追求｣｢対立｣｢強行｣｢決裂｣｢押し問答｣｢対決｣などの言葉が挙げられます。

落としどころまとめ

｢落としどころ｣は仕事で取引先などと揉めてしまった際などに使われるビジネス用語で、双方の妥協点や譲り合って決着点を見出す事です。要は、双方が納得の条件を提示して問題事を解決へと向かうのが俗に言う｢落としどころ｣です。