顔から火が出る(かおからひがでる)
「顔から火が出る」とは「人前での失敗や勘違いから、恥ずかしくて顔から火が出るぐらい真っ赤になる喩え」です。誰でも時には失敗などはするものですが、大人になると妙にプライドが高くなるので笑って誤魔化すのが苦手になったりします。そんな時は冷静なフリをしても、実は顔は真っ赤で周囲にはバレバレなのです。
この記事の目次
顔から火が出るの意味とは
「顔から火が出る」の意味は以下の通りとなります。
(1)恥ずかしくて顔が真っ赤になる。
(2)失敗や間違いや勘違いなどに気付き、思わずその場から逃げ出したくなる心境になる事。
「顔から火が出る」は人前で失敗や間違いなどをしてしまい、気恥ずかしさから顔から火が出るように真っ赤になる状態です。簡単に言えば、もう恥ずかしくて恥ずかして堪らなくてどこかに逃げ隠れたい感じとなります。些細な失敗や勘違いとして、例えばクシャミをしたら鼻水が出てしまった、スカートを裏表逆に着ていたなど、日常生活で思わずやってしまう失敗の数々を「顔から火が出る」といいます。逆に言うなら、他人の視線や声などをまったく気にしないなら、この程度の失敗は何とも思わず顔が赤くなる事もありませんが、そのようなタイプは単に鈍感で自己中ともなるので、「顔から火が出る」と恥ずかしさを感じる方が自然な人なのです。
顔から火が出るの由来
「顔から火が出る」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては歌舞伎や浄瑠璃の外題「真景累ケ淵」(1869年頃)などに文言が記されています。
顔から火が出るの文章・例文
例文1.父が運動会のリレーに酔っぱらって参加してスタートと同時に転倒したのは顔から火が出るほど恥ずかしかったと、今でも鮮明に覚えている。
例文2.高校生の頃に電車に乗っていたら、「痴漢」という声が聞こえたので私ともう1人が一緒に捕まえたら何と親戚の叔父さんで顔から火が出るほどの思いを抱いたのか、その年のお年玉はいつもよりも多かった。
例文3.入院していて何度か尿を漏らしてしまい、看護師さんには申し訳なくて顔から火が出るほどで一刻も早く退院したくなり、やっと病気に向き合えるようになった。
例文4.総理の会見は覇気がまったくなく、これはどんなに失敗を咎められても顔から火が出るタイプではなさそうだ。
例文5.マスク着用のご時世なので、顔から火が出てもあまりバレないのはラッキーだ。
「顔から火が出る」を使った例文となります。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
顔から火が出るの会話例
-
さっき転んだから体中が痛い。
-
ソールが高い靴を履いているからですよ。
-
何だよ。ハッキリとシークレットシューズって言えばいいだろ。
-
そんなに怒らないで下さいよ。でも顔から火が出ているから、やっぱり気にしているんですね。
低身長を気にするあまり履きなれないシークレットシューズで転んでしまったという内容です。
顔から火が出るの類義語
「顔から火が出る」の類義語には、「紅潮」「赤面」「顔を赤らめる」「穴があったら入りたい」「紅葉を散らす」「顔が上げられない」などの言葉が挙げられます。
顔から火が出るの対義語
「顔から火が出る」の対義語はありません。補足として「恥」の対義語は「誉れ」「名誉」「光栄」、「火」の対義語は「水」となります。
顔から火が出るまとめ
「顔から火が出る」は人前で失敗などをして、思わず顔から火が出ているように真っ赤になるほど恥ずかしくなる事です。もうその場を逃げ出したくなる心境で、居た堪れなさを見事に表現した諺になっています。