雪に白鷺(ゆきにしらさぎ)
「雪に白鷺」とは「雪景色と白い鳥の鷺から、見分けがつかない喩え」です。諺ではこの様な見分けがつかないとする喩えは数多くありますが、その中でも有名な一つが今回の「雪に白鷺」です。雪と白鷺というどちらも白さが最大の特徴となるので、それ故に万人がイメージしやすくなっています。
雪に白鷺の意味とは
「雪に白鷺」の意味は以下の通りとなります。
(1)見分けがつかない。目立たない喩え。
(2)雪と純白が特徴の鳥・サギから、どちらも白色なので見分け付き難いや目立たない喩え。
(3)「闇夜に烏」なども同義。
”雪”は「空から降ってくる白い氷の結晶」、”白鷺”は「全身白色のサギ科の鳥の総称」で、双方が白い事から見分けが付き難い喩えとなる諺が「雪に白鷺」です。雪景色の中に一匹の白鷺がいてもそれは周囲と同化しているも同然で一体どこに潜んでいるか分からず、そんな事から「雪に白鷺」として同じ色だと片方は生物でもとても分かり辛いとなります。因みに類似の言葉が多い事でも有名で「闇夜に烏」「闇夜に烏、雪に鷺」などもまったく同じ意味合いです。
雪に白鷺の由来
「雪に白鷺」の由来は残念ながら不明です。文献なども残されていませんが、”白鷺”としては日本最古の歌集「万葉集」(8世紀後半)などに文言が記されています。
雪に白鷺の文章・例文
例文1.深夜番組でザ・たっちがダイエット企画をしていると、瓜二つの双子という事から雪に白鷺でどちらが兄と弟か一向に分からない。
例文2.これだけ辞任大臣が続くと雪に白鷺で、顔と中身は違うはずなのに国民を馬鹿にしている点はまったく同じで呆れる始末だ。
例文3.学生時代はクラスで目立たないように敢えて雪に白鷺を装ってたつもりだったが、社会に出たらさらに社会に埋もれてまったく目立たずこれが実力なんだと認識した。
例文4.上司から「お前は居ても居なくてもまったく存在感がない雪に白鷺だな」と嫌味を言われ、頭に来たのでネット掲示板に悪口を書きまくったが訴えれそうでちょっと怖い。
例文5.我が家の愛犬シロも冬になると雪に白鷺となるので、首輪は絶対に必須である。
「雪に白鷺」を使った例文となります。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
雪に白鷺の会話例
-
昨日美容室に行ったんだけど、どうかな。変わったの分かる?
-
前と同じじゃない? どれぐらい切ったの?
-
全体に1、2センチは切ってもらったよ。
-
それは雪に白鷺。それぐらい切っても殆ど変化なしよ。
髪形を変えたと主張する職場男性と同僚女性の会話です。
雪に白鷺の類義語
「雪に白鷺」の類義語には、「闇の夜に鳥を追う」「似たり寄ったり」「団栗の背比べ」「五十歩百歩」「大同小異」などの言葉が挙げられます。
雪に白鷺の対義語
「雪に白鷺」の対義語には、「提灯に釣り鐘」「月とすっぽん」「雲泥の差」「掃き溜めに鶴」「ごみ溜めに鶴」などの言葉が挙げられます。
雪に白鷺まとめ
「雪に白鷺」は雪と白鷺がどちらも白い事から、見分けが付かないや目立たない喩えです。雪景色の中に白い鷺がいてもどこに居るか分からないので、そんな情景を言い表した諺になっています。