Price Book-value Ratio(PBR)(プライス ブックバリュー レシオ/ピービーアール)
「Price Book-value Ratio」とは「日本語にすると”株価純資産倍率”で、株取引において銘柄の割安度を測る一つの目安となる値となり低いほどお得度が高い銘柄」です。株などの投資業界は独特の専門用語が多く、また略称だらけなので素人には敷居が高くなりがちですが、今回の「PBR」は株価収益率「PER」と並んで有名な投資用語で銘柄選定の際に大事な判断材料となります。
この記事の目次
Price Book-value Ratio(PBR)の意味とは
「Price Book-value Ratio」の意味は以下の通りとなります。
(1)株取引において企業の株価が純資産額に対して何倍程度買われているかを示す値「株価純資産倍率」が「PBR」で、株価を1株当たり純資産で割った値(倍率)が低いほど割安と判断できる。
”Price”は「値段」「価格」「相場」「報酬」、”Book-value”は「帳簿価格」「簿価」、”Ratio”は「対比」「割合」から投資用語では「株価純資産倍率」が「Price Book-value Ratio」です。通常は略称である「PBR」が用いられ、株価収益率「Price Earnings Ratio(PER)」と同様に企業の株価が割安か割高を判断する際の重要な判断材料となります。要するに個人投資家や機関投資家に金融・経済評論家は「PBR」や「PER」といった指標から、「銘柄○○は割安なので上昇する可能性が高い」といった判断をしています。「PBR」の計算式は「株価÷1株当たり純資産」で、仮に株価1000円で1株当たり純資産500円なら「PBR」は2(倍)となります。一概には言えませんが国内企業の「平均PBR」が1.2〜1.5倍、定価は1倍となる事から、1倍未満は十分に割安と判断されるので絶好の投資対象とも見られます。長期的な目線では1倍やそれ以下に到達した銘柄は底値から下げ止まりを見せ、株価が上がる事も多いです。具体的にはアメリカを中心とした世界経済に先行き不安が強まると、日本の大型優良銘柄でも「PBR」が1倍を割る事も起こり、そこで強気に勝負へと出れるか否かで投資家の命運が分かれるのかも知れません。
Price Book-value Ratio(PBR)の由来
「Price Book-value Ratio」のの由来は残念ながら不明です。世界の投資の歴史として、世界初の投資とされるのは12世紀にイタリアで債券が発行された事で、その後1531年にベルギーに世界初の証券取引所が設立され、株式ではイギリスが1553年に始めたとされます。
Price Book-value Ratio(PBR)の文章・例文
例文1.株投資で儲かっている知人にコツを聞いたら、「絶対に秘密だよ」とPrice Book-value Ratioだけ注目している事を教えてくれたが、絶対に嘘だと信用していない。
例文2.ネット証券に口座を開設してからは、毎日チャートを開いたりPrice Book-value Ratioをエクセルで分析している。
例文3.亡き父は投資で財産を築く事に成功した伝説の個人投資家だが、遺言には「Price Book-value Ratioを疑ってかかれ!」と一言だけで肝心の財産分与には何も書かれておらず、これはもう相続探偵に頼るしかない。
例文4.投資歴が浅い素人ほどPrice Book-value Ratioに注目し、ベテランになるとチャート値動きやニュースだけを信用し、さらにプロ級になると取引をやっているフリをして素人を騙しコーチング料を生業にしたり、マルチ商法的な手法詐欺でカモから金を奪う。
例文5.投資雑誌は企業から金を貰っているのか、やけに日本企業を絶賛しPrice Book-value Ratioが低くてお得だと煽るが、それなら出版社の従業員は全員投資で大金持ちになっていないとオカシイのではとツッコミたくなる。
「Price Book-value Ratio」を使った例文となります。
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Price Book-value Ratio(PBR)の会話例
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昨日は久々に大勝したから、今日も勝てれば最高だ。よし、9時まであと5分。緊張してきたけど、そろそろ前場が始まるな!
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あなたー、ちょっとコンビニに行ってきてよー。
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無理ー。もう相場が始まるんだよ。俺が注目しているPrice Book-value Ratioが低いお得銘柄を監視して、チャンスとみるや参戦するんだって。
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何を早口で意味不明な事を言うのよ。いいからコンビニに行きなさいよ。このニートが。
個人投資家の無職夫と投資に全く興味がなく口が悪い妻の会話内容です。
Price Book-value Ratio(PBR)の類義語
「Price Book-value Ratio」の類義語には1株当たり純利益「Earnings Per Share(EPS)」、自己資本利益率「Return On Equity(ROE)」、株価収益率「Price Earnings Ratio(PER)」などの言葉が挙げられます。
Price Book-value Ratio(PBR)まとめ
企業の株価が1株当たりの純資産に対して何倍になっているか算出し、割安か割高の判断する目安となる値「株価純資産倍率」が「Price Book-value Ratio」です。割安な銘柄というのはそれだけ価格が安いので上昇余力があり、何かのきっかけで大きく値上がりする期待感から投資家や評論家が注目をしています。しかし、「PBR」が低い割安銘柄だからと必ず上がる訳ではないので、飽く迄も有名な投資用語であり銘柄選びの参考程度に留めて、投資は自己責任で行うべきです。