「与太を飛ばす」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説！

与太を飛ばす(よたをとばす)

｢与太を飛ばす｣とは｢でたらめや冗談などのふざけた笑い話の全般を表した諺｣です。最近はあまり言われないようですが、昭和の時代ぐらいまでは子供が冗談ばかり言ったりふざけていると、親から｢与太を飛ばすな｣と注意されたものです。ですから｢与太を飛ばす｣とは注意やツッコミの立場が口にするのが多いかも知れません。冗談を言っている者が自ら、これから｢与太を飛ばす｣とは言わないものでしょう。

与太を飛ばすの意味とは

｢与太を飛ばす｣の意味は以下の通りとなります。
　(1)でたらめやでまかせを言う事。
　(2)ふざけた下らない事を言って楽しむ事。
　(3)いい加減で無責任な出まかせを好き勝手に話したり書く事。
”与太”は｢与太郎の略語｣｢馬鹿者｣｢冗談｣｢ならず者｣｢愚かで役に立たない事｣｢いい加減な事｣｢素行が良くない人｣、”飛ばす”は｢空中を飛ぶ｣｢勢いよく放つ｣｢遠慮なく言う｣｢急ぐ｣｢水分などを除く｣｢飛び散らせる｣で、いい加減な事を好き勝手にぬかしたり遠慮なく言うのが｢与太を飛ばす｣です。その場が盛り上がればと事の真偽は置いて面白半分で嘘や馬鹿話を自由に言い合っています。基本的には仲間内で成立するものですが、性質が悪くなるとどんな場でも弁えずに｢与太を飛ばす｣のが生き甲斐のようなふざけた連中もいます。しかし、通常ならある程度の常識の範囲内での笑い話を｢与太を飛ばす｣とする感じではないでしょうか。

与太を飛ばすの由来

｢与太を飛ばす｣の由来は残念ながら不明ですが、文献としては近代日本の評論家･生方敏郎の著書｢明治大正見聞史｣などに文言が記されています。

与太を飛ばすの文章・例文

例文1.お笑い芸人は与太を飛ばすのが仕事なはずだが、最近は大物コンビに媚を売るだけや俳優気取り、さらにはグルメリポーターや世間を気にして真面目な事しかできない腑抜けばかりでこれでは視聴者から飽きられ消えるのも時間の問題だ。
例文2.YouTuberの仲間内での与太を飛ばすはあまりにも低レベルで観ていられないが、そんな中身でも月に数十万も稼げばタレント気取りで大口を叩き始めて時には動画の質が低いと反省をするのだから、あまりにも自己評価と世間評価の乖離さが激しい面白い人達だ。
例文3.世間はタレントの与太を飛ばすには厳しいが、でたらめをする与党には甘く優しくまるで保健室の先生のように愛情深く見守り、この国を守ってくれてありがとうと感謝を重ねて選挙日に忠誠を示す。
例文4.カルト教団が豪快に与太を飛ばすと世間はビビリ恐れるが、政治家はチャンス到来とばかりに媚を売っておけば選挙で勝てるのは間違いなしと発想するらしく、そのネズミのような狡賢さと卑しさから政治資金は1円も無駄にせず懐に収めるから、また一段と悪鬼のような顔になる。
例文5.退屈な芸人がこの前の出来事と与太を飛ばした後、大物芸人がお得意の一言ボケ突っ込みを入れては出演者全員が顎が外れる程の大笑いをする姿を何度も見せられると、この世の地獄とは無理して笑わなければならない環境に身を置く事なんだと改めて気付かされる。
｢与太を飛ばす｣を使った例文となります。

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与太を飛ばすの会話例

• 

  昨日は飲みすぎたよ。頭が痛い、完全な二日酔いだ。
• 

  飲んで騒いで、いい気なものよね。そんな与太を飛ばす事ばかりしていてどうするのよ。あなたはまず、仕事を決めるのが第一なのよ。
• 

  そんなに怒るなよ。それに今は正月休みでハローワークも休みだって。
• 

  そのニヤけた顔で言われると、無性に腹が立つわね。もうパートの時間だから、後は好きなように過ごして下さい。

無職なのに正月だからと仲間と酒を飲む日々を送る夫に怒りを滲ませる妻という内容です。

与太を飛ばすの類義語

｢与太を飛ばす｣の類義語には｢称する｣｢偽る｣｢法螺を吹く｣｢二枚舌｣｢荒唐無稽｣｢事実無根｣｢根も葉もない｣などの言葉が挙げられます。

与太を飛ばすの対義語

｢与太を飛ばす｣の対義語には｢実のある話｣｢中身のある話題｣｢有意義な話｣｢貴重な話｣｢為になる話｣などの言葉が挙げられます。

与太を飛ばすまとめ

冗談を言ったり下らない事で笑うのが｢与太を飛ばす｣です。無責任に好き勝手な事を口にして、周囲と笑い合ったり時には言い過ぎから反感を買ったりするのも含めて｢与太を飛ばす｣となります。