礼も過ぎれば無礼になる(れいもすぎればぶれいになる)

「礼も過ぎれば無礼になる」とは「相手に感謝を伝える礼儀も度が過ぎると失礼になる事」です。古代中国から現代日本まで脈々と受け継がれているのは礼儀であり作法ですが、これも使い方次第なところがあり、礼儀に拘るあまり相手に不快感を与えては台無しになるのです。よって、適切な作法を適度に行うのが最も大事という教えになります。

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礼も過ぎれば無礼になるの意味とは

「礼も過ぎれば無礼になる」の意味は以下の通りとなります。
 (1)礼儀を尽くすのも限度があり、度が過ぎると返って失礼になるという教え。
 (2)礼儀とは御機嫌取りや過剰な謙遜から相手を馬鹿にしていると受け取られる恐れもある事。
 (3)「礼も過ぐれば無礼になる」も同義。
”礼”は「礼儀の略」「社会秩序を保つ礼儀作法や制度など」「感謝や敬意を表す言葉」「神への供え」から、相手への感謝を伝える作法も度が過ぎると失礼になるのが「礼も過ぎれば無礼になる」です。要するに、いくら感謝の気持ちだからといっても相手の気持ちを考えれば程々にすべきという事になります。ですから、迷惑にならないよう手短に感謝を伝えるのが無難という事でしょう。何よりも相手からすると媚び諂うごますりや御機嫌取りと不快に感じてしまう恐れもあり、すると礼をしたのが逆効果で無駄どころかマイナスになります。それなら最初から礼をしないか、短時間で切り上げるべきなのです。

礼も過ぎれば無礼になるの由来

「礼も過ぎれば無礼になる」の由来は残念ながら不明です。補足として、「礼(礼儀)」とは古代中国・前漢時代に儒学の経書「五経」から誕生した社会を保つための道徳的な作法となります。家や地域社会に職場といったそれぞれの場でのマナーであり、例えばお辞儀をしたり静かにしたり、感謝を伝えるといった行動をする事で集団の社会秩序が守られるのです。

礼も過ぎれば無礼になるの文章・例文

例文1.社長に初めて会わされた時は緊張と感激から何度も頭を下げてしまい、途中で課長から制されて冷静になり、これは礼も過ぎれば無礼になるとこだったと気が付いた。
例文2.政治家への忖度に熱心なマスコミやコメンテーターには礼も過ぎれば無礼になるは無縁なようで、今日も元気に一般常識や法令も無視した大絶賛を繰り返す。
例文3.オカマタレントはどんな暴言を吐いても無礼講的なテレビのやり口には辟易で、いくら人気があるからと野放しにして絶賛していれば礼も過ぎれば無礼になるではないが、大きなしっぺ返しをくらうだろう。
例文4.駅に急いでいたら不注意から前から来た人とぶつかってしまい、互いに何度も謝ったが礼も過ぎれば無礼になると途中で切り上げた。
例文5.礼も過ぎれば無礼になるので、裏金を渡す時は暗にこちらの希望を伝えず相手の希望額をそのまま受け入れるのが裏マナーなようだ。
「礼も過ぎれば無礼になる」を使った例文となります。

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礼も過ぎれば無礼になるの会話例

  • 質問者アイコン

    やっぱりもっと謝罪するべきだったかな?

  • 回答者アイコン

    いいんじゃないの別に。相手もそんなに気にしていないって。

  • 質問者アイコン

    そうだといいけど…。でも、近所付き合いもあるしな。礼も過ぎれば無礼になるが頭に浮かんだから、もしかして無駄な時間に付き合わせていると誤解されたら悪いから、ほどほどにしたけど。

  • 回答者アイコン

    今度、私の方からも謝っておくから気にしないで。

ご近所の人に軽い迷惑をかけてしまった事を気にする夫婦の会話です。

礼も過ぎれば無礼になるの類義語

「礼も過ぎれば無礼になる」の類義語には「慇懃無礼」「過ぎたるは猶及ばざるが如し」などの言葉が挙げられます。

礼も過ぎれば無礼になるの対義語

「礼も過ぎれば無礼になる」の対義語には「礼を学ばざれば以て立つことを無し」「七重の膝を八重に折るなど」などの言葉が挙げられます。

礼も過ぎれば無礼になるまとめ

相手に感謝の気持ちを伝える礼儀も度を過ぎると失礼になるのが「礼も過ぎれば無礼になる」です。何事も限度があるので節度を守り、失礼にならないようにすべきとの教訓になる諺です。よって、いくら感謝と言えども失礼になっては逆効果になる恐れが生じます。

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