テラ銭(てらせん)

「テラ銭」とは「博打やギャンブルで客が支払う手数料や参加費で、運営側の儲けとなる利益」です。博打の世界は非常に複雑で歴史も古いので独特の表現が多く、また意味も何通りもあるので初心者には敷居が高いところがあります。今回の「テラ銭」も要するに客が支払う強制的な税金のようなもので、それが胴元などの利益となります。

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テラ銭の意味とは

「テラ銭」の意味は以下の通りとなります。
 (1)博打で主催者の胴元に支払う借り賃、客から取る手数料や参加費的な呼び名。
 (2)ギャンブルにおいて運営側が取得する収入・利益でありその割合や金額の事。
 (3)博打・ギャンブルで胴元に取られる金額や割合なので、客からすると高いほど不利で低いほど有利になるので勝負の参考や目安の値にもなる。
 (4)「寺銭」「寺金」も同義。
”テラ”は「”お寺”の略語」「賭博が開催されているお寺」、”銭”は「お金」「通貨単位」で、諸説あるようですが昔は賭博がお寺で開催されると一定額を寺側に支払っていた事から「テラ銭」となりました。そこから現代は博打やギャンブル用語として、博打をする時に主催者である胴元(親元)に支払う金であり場所代や手数料、或いは宝くじや競馬などでは運営側がお客から得た売上から手元に残る利益やその割合でも「テラ銭」となります。この2つは博打・ギャンブル用語として微妙な違いがあり、要するに国が認めた合法ギャンブルと非合法博打のどちらでも使う表現で、宝くじや競馬など合法の場合は主催者側が堂々と取り分である「テラ銭」を高く設定し、一方の非合法のサイコロの丁半博打などは「テラ銭」を低くする事で客との密なる関係から常習性を高め、またその場を仕切る者が主催者に支払う借り賃も「テラ銭」と呼びます。ですから博打・ギャンブルの主催者側からすると「テラ銭」は利益となりますが、非合法の場合は主催者がさらに上の暴力団組織に上納する必要があるので実際の利益は大きく減ってしまいます。すると、「テラ銭」と言っても合法ギャンブルは賭け金からの取り分が高いのに対し、非合法博打は低い上に上納が発生してメリットが少ないと感じるでしょうが、そこは上手く出来ていてギャンブルをする者の多くは借金をしてでもやるので、非合法の場合は闇金などが絡んで違法な高金利で客に貸し出すのです。ですから、合法ギャンブルは純粋に客の掛け金からの高い「テラ銭」を取るのに対し、非合法は「テラ銭」が低いので客への融資からの違法金利も儲けとします。日本の場合は宝くじや競馬の「テラ銭」が高いのが度々話題になり、もちろんそれは問題ありですが、低いとされる非合法のサイコロ丁半博打などもきちんと抜け道があるのです。

テラ銭の由来

日本で博打の始まりは平安時代とされ、そこでは既に手数料を胴元に支払っていたと言われています。その後江戸時代になると博打はお寺で開かれる事が多くなり、賭場提供者である寺の僧侶に「テラ銭」(寺銭)という名目で一定金額を支払うようになり、次第に売上に応じた割合が定着をして取り分の割合も「テラ銭」と呼ぶようになります。

テラ銭の文章・例文

例文1.関東のヤクザと関西のヤクザがまるでアウトレイジのように裏カジノ利権のテラ銭を巡って血で血を争う抗争が勃発し、政府と警察が介入して一時的に治まったが繁華街は連日のように銃声が聞こえる修羅の国に日本はなってしまった。
例文2.ギャンブルのテラ銭は確かにバカらしいが、政府も財源確保を理由に増税し庶民は疲弊しているのだから夢を見る為に宝くじを買うぐらい別にいいだろう。
例文3.俺のパチンコや競馬を批判する妻の趣味がホストクラブ通いなのだから、そっちこそソファーに座って整形しまくりの悪趣味な男と会話するだけでぼったくりのテラ銭を取られて、世の中に搾取されまくりの実に良く似た者夫婦だ。
例文4.好物の人参を貰う為に今日も元気にお馬さんはレースで走って、協会理事や農水省の役人にテラ銭を回収する実に頼もしい存在だ。
例文5.投資の中では儲かる可能性が高い暗号資産はテラ銭も高くおまけに庶民には敷居が高く、銀行は金利が低すぎて預ける金もないので論外で、すると残された手段は強盗に走るしかないと無敵の存在は考えるのだろう。
「テラ銭」を使った例文となります。

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テラ銭の会話例

  • 質問者アイコン

    俺決めたよ。うん、決めた。

  • 回答者アイコン

    遂に結婚してくれるの?

  • 質問者アイコン

    もうパチンコを止める。競馬もオンラインカジノも全部止める。だってテラ銭ばかり高くてぼったくりだからね。

  • 回答者アイコン

    それって2人の将来を考えて貯金を…、えっ、これからはマカオのカジノ勝負に人生を賭けるって…、あなたは本当にギャンブル中毒…。

彼女よりもギャンブルを優先する彼氏という内容です。

テラ銭の類義語

「テラ銭」の類義語には「かすり」「こく取り」「テラぜに(銭)」「控除率」「使用料」「席料」「場代」「入場料」「みかじめ料」「ショバ代」などの言葉が挙げられます。

テラ銭の対義語

「テラ銭」の対義語はありません。補足として博打やギャンブルの運営側「胴元」の対義語は「打ち手」「博徒」「相場師」「ギャンブラー」になります。

テラ銭まとめ

博打やギャンブルで場所を提供する運営者に支払う手数料・場所代・参加料となるのが「テラ銭」です。また、「テラ銭」は運営側からしたら儲けとなるので、それぞれの博打・ギャンブルにおいて賭け金から回収する割合である控除率も「テラ銭」として、どの程度に設定するかが客を繋ぎとめる大切なポイントになります。

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