オフトーク(Off-Talk Communication Service)
「オフトーク」とは「2015年に終了したNTTによるその地域に根付いた生活・災害などの情報提供サービス」です。ネットが普及する前は様々な通信サービスが模索するように開始されましたが、そのどれもが結果的には短命で終わっています。理由としては料金の高さや使い勝手の悪さなどもありますが、要するにあまりにも不便だったので態々導入する必要がなかったのが大きかったようです。そんな不毛なデータ通信時代を一変させたのがインターネットの登場で、これによって「オフトーク」などのサービスは全て淘汰されてしまったのです。
この記事の目次
オフトークの意味とは
「オフトーク」の意味は以下の通りとなります。
(1)正式名称「オフトーク通信サービス」で、一昔前にNTTが始めた電話回線を利用した地域情報や生活情報を提供するサービスだが2015年に終了した。
(2)現在のインターネットの簡易版のような情報提供サービスで、NTTと契約した役場・学校・各家庭などには専用端末が設置され日々の生活情報から緊急時の災害情報などを入手できたが現在はサービスが終了している。
(3)芸能用語で特にラジオ業界で使われ、放送には使われない会話内容や普段のありのままの姿で会話をする事でオンエアされる話「オントーク」の反対となる言葉。
「オフトーク」はNTTが昭和から平成にかけて行っていた情報提供サービスで、正式名称「オフトーク通信サービス」(又はオフトーク通信)の事です。現代に例えるならインターネットの簡易版といった形で、NTTと契約した役場や学校や家庭などには専用端末が設置されその地域ならではの生活情報や災害時の緊急情報が電話回線を通してテレビには映像、スピーカーからは音声が放送されていました。映像や音声といっても現代のインターネットと比較するお粗末な中身で、例えるならローカルラジオや地方で屋外に設置された防災アナウンス的なものが近いです。一方で契約者側からは情報を深掘りして調べる事は不可能なので、飽く迄も情報を受け取り入手するだけの一方向サービスの役目しかなく、また電話回線は通話が優先されるので情報提供が途中で途切れたり雑音が入るなどの不満もあり、1988年にサービスが開始されても契約数はあまり伸びず地方自治体が補助金で導入するばかりだったので、インターネットの普及もあり2015年にサービスが終了しました。
オフトークの由来
「オフトーク」はNTTが1988年7月(昭和63年)にサービスを開始し、2013年に新規申し込みを打ち切り、2015年2月28日をもってサービスが終了しました。
オフトークの文章・例文
例文1.昔、祖父母が暮らす父の実家に遊びに行った時、居間から突然音声が流れてきて驚いたらオフトークの端末だったのは今では思い出話だ。
例文2.スマホがあればオフトークなどは無用である。
例文3.平成の時代もオフトーク通信が便利だと思っていた人は相当の少数派だったのは間違いない。
例文4.アメトーークでオフトーク芸人が放送されたらちょっと気になる。
例文5.日本はこれから高齢化が進みネットを使えない高齢者も多いのだから、オフトーク的なサービスは今こそ普及させるべきではないのか。
「オフトーク」を使った例文となります。
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オフトークの会話例
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日本の安全神話が崩壊しつつあるね。これだけ金持ちと貧乏人の格差が広がれば当然でもあるけど…。
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全国各地で起こっている強盗事件ね。でも、対策ってないのかしら?
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高齢者は頑固だし、ネットも使えないから…。昔みたいにオフトーク的な情報サービスを普及させて一軒一軒に設置するとかしかないんじゃない?
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それこそ無理でしょう。オフトークの料金は自治体が払うの? 個人で契約する人は居ないわよ、あんなのに。
高齢者の暮らす家が狙われる昨今の強盗事件についての会話となります。
オフトークの類義語
「オフトーク」の類義語には「電気通信サービス」「インターネット接続」「ケーブルテレビ」「データ通信」などの言葉が挙げられます。
オフトークの対義語
「オフトーク」の対義語はありません。補足として「通信」の対義語は「遮断」「分断」「閉鎖」「閉塞」などがあります。
オフトークまとめ
NTTが以前行っていた電話回線を利用した情報提供サービスが「オフトーク」です。ネットが普及する前の旧世代的な情報提供で、その地域ならではの生活や災害情報を住民に届ける事から田舎の自治体や学校などでは一定の需要はありましたが、都会などでは必要とされなかった事もあり現在は「オフトーク」は終了しています。