ザ・プリンス・トラスト(The Prince's Trust)
「ザ・プリンス・トラスト」とは「イギリスのチャールズ国王が始めた若年失業者を援助する慈善活動の団体」です。イギリスは大昔は世界一の大帝国で現在はサッカーと音楽の国というイメージが強いですが、もう一つ世界最大の王室であるロイヤルファミリーとしても知られています。王様であるチャールズ国王にウィリアム皇太子やキャサリン皇太子妃、さらにヘンリー王子とメーガン夫人の動向は遠く離れた日本でも何かとニュースになりますよね。これは他の君主制国家の王室などまったく伝えないので、イギリスという国が特別である証明になっています。そんなイギリス王室の慈善活動「ザ・プリンス・トラスト」の解説です。
この記事の目次
ザ・プリンス・トラストの意味とは
「ザ・プリンス・トラスト」の意味は以下の通りとなります。
(1)イギリスの君主であるチャールズ3世ことチャールズ国王が1976年に設立した若年失業者を支援する慈善団体で、略称は「ザ・トラスト」となる。現在は失業者支援以外にも次世代を担う青少年の教育や起業支援といった側面もある。
(2)チャールズ国王が皇太子時代に始めた事前活動に賛同したイギリスの大物ミュージシャンらが多数参加したチャリティライブの名称で、1982年の初開催以降は不定期ながらも数年から10年に一度は必ず行われる名物的なチャリティライブとなっている。
”プリンス”は英語「prince」から「皇子」「王子」、”トラスト”は英語「trust」から「信頼」「信用」「保管」「委託」で、直訳すれば「(イギリス)王子の信頼」や「王子の信託」から「英国皇太子信託基金」となります。これはイギリスの現在の新国王であるチャールズ3世が皇太子時代である1976年に始めた若者への失業支援を目的とした慈善活動を行う団体で、チャールズ皇太子という絶対的なお墨付きな信頼があるので「ザ・プリンス・トラスト」と名付けられました。現在は失業支援以外にも教育や起業支援という分野にも活動の幅を広げて、より違った角度から若い世代を支援するようになっています。また、イギリスのロックバンドやアーティストが好きな人にとっては「ザ・プリンス・トラスト」は「ザ・プリンス・トラストコンサート」としても知られ、イギリス王室による失業・教育といった慈善活動に賛同したアーティストらが多数集まって、ロンドンのウェンブリーアリーナといった大会場で不定期に開くチャリティのビッグライブとしてもお馴染みです。今でも語り継がれる1986年の「プリンス・トラストコンサート」には元ビートルズのポール・マッカートニーを筆頭にエリック・クラプトンやフィル・コリンズがパフォーマンスを披露し、それが一つの影響力を発揮して今でもイギリスではチャリティライブは大物や新人バンド・アーティストが積極的に関与して行うのが音楽文化となっています。
ザ・プリンス・トラストの由来
「ザ・プリンス・トラスト」の由来は上記の通り、イギリスの新国王であるチャールズ3世が皇太子時代の1976年に提唱したのが始まりです。
ザ・プリンス・トラストの文章・例文
例文1.YouTubeで偶然見たザ・プリンス・トラストのライブ映像から、イギリスアーティストのファンになった。
例文2.日本でもザ・プリンス・トラストの皇室版があるはずだが、どうにも浸透度がないのが残念だ。
例文3.亡きエリザベス女王と比較して何かと批判されるチャールズ新国王だが、しばらくしてマスコミや世間が落ち着けばザ・プリンス・トラストの功績が正しく評価され絶賛される風向きに変わるだろう。
例文4.ザ・プリンス・トラストも段々と大物アーティストが登場しなくなって寂しい限りだ。
例文5.イギリスは格差社会で生活するのは大変だが手厚い福祉があるので移民も多く、ザ・プリンス・トラストからも慈善活動が積極的な国だと分かる。
「ザ・プリンス・トラスト」を使った例文となります。
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ザ・プリンス・トラストの会話例
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日本でもザ・プリンス・トラストのような支援があればいいのに。
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ザ・プリンス・トラストって、イギリスの貧困生活を送る若者支援とかの事よね。
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そんなところだね。王室が積極的に援助活動に動くのがイギリスらしいよね。
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そこが日本とイギリスの文化の差なんでしょうね。日本なら皇室がやろうとしたら、宮内庁が大反対するに決まっているもの。
イギリスの慈善活動「ザ・プリンス・トラスト」についての会話内容です。
ザ・プリンス・トラストの類義語
「ザ・プリンス・トラスト」の類義語にはイギリス王室の慈善活動として「ザ・ヘイロー・トラスト」「ハンセン病ミッション」「エイズ患者支援活動」、チャリティライブでは「ライブエイド」「ワンワールド」などの言葉が挙げられます。
ザ・プリンス・トラストの対義語
「ザ・プリンス・トラスト」の対義語はありません。補足として「チャリティ(慈善)」の対義語は「ビジネス」「営業」「営利」「実業」「企業」などになります。
ザ・プリンス・トラストまとめ
イギリス王室のチャールズ国王が皇太子時代に始めた貧しい若者支援が「ザ・プリンス・トラスト」で、日本語にすると「英国皇太子信託基金」です。イギリスは王室はもちろんながら芸能人やスポーツ選手に音楽アーティストなど著名人が慈善活動に積極的で、そこには亡きエリザベス女王やダイアナ妃やチャールズ国王らが積極的に困っている人を支援する姿を国民が見ているからでしょう。