馬体診断(ばたいしんだん)
「馬体診断」とは「パドックや写真からの馬の情報を頼りに調子良さを判断してレース予想をする競馬用語」です。パチンコや競艇に宝くじと日本には様々なギャンブルが存在しますが、最も人気があると言っても過言ではないのが競馬ではないでしょうか。競馬以外のギャンブルはどこか機械任せというかドライな感じもしますが、馬という生き物にお金を賭けるのはなかなか興味深いところがありますよね。馬やジョッキーを信じて、レースに嵌まるほど勝馬予想には「馬体診断」が重要であると気付いていきます。
馬体診断の意味とは
「馬体診断」の意味は以下の通りとなります。
(1)競馬においてレース前の馬の状態を直に観察できるパドック、或いは馬の写真や動画などの印象から調子を判断する競馬予想の事。
(2)馬の体型・毛並み・筋肉・精神状態などをパドックや写真の情報を頼りに判断し、競馬レースの予想に役立てる事。
”馬体”は「馬の体」「馬の体つき」、”診断”は「医者が患者を診察し健康状態や病状の判断をする」「物事の実情から適正や欠陥などを判断する」で、馬の体を見てレースの予想に役立てるのが「馬体診断」です。ですから競馬用語であり、一般の人には馴染みが薄い言葉となっていますが、文字通りに「馬の体からのレース診断」を専門家や競馬ファンは「馬体診断」と呼んでいます。これは昔はレース前に出走馬を観客に披露する下見所「パドック」で観客が自然と行っていて「パドック診断」と言われていましたが、現在はネットが普及して競馬場に行かずにネット中継で馬券を購入し勝負する人も多いので、そんな人達の為にアップされた競走馬の写真や動画にパドックの様子から競走馬の調子を自己流に判断する事が「馬体診断」です。また、スポーツ新聞や競馬関連のサイトに専門家などもレース予想として出走馬のランク付けを「馬体診断」するので、最も競馬に定着している言葉と言っても過言ではありません。一方では競馬はギャンブルであり、馬体の状況から勝敗予想を完璧にするのは不可能で有る事も理解し、飽く迄も娯楽に花を添える占い的な情報として「馬体診断」を楽しむべきでしょう。
馬体診断の由来
「馬体診断」の由来は残念ながら不明です。日本における競馬の歴史として、江戸時代末期に神奈川県横浜市の外国人居留地で開かれたのが始まりとされ、その後は1862年に同じく横浜で正式な「横浜新田競馬場」が造られ、次第に庶民にも競馬が認められるようになっていきます。
馬体診断の文章・例文
例文1.競馬好きの兄はパドックで自分の目で確認しつつ、スマホでも人気お笑い芸人の競馬のYouTubeでも情報収集して馬体診断をするが、結局は大金を失って大荒れして人生に絶望して新しい1週間が始まる。
例文2.仲間内では「競馬の神」と呼ばれた知人の馬体診断は独特で、馬の目を見ればレース結果が分かると豪語し実際に勝つことも多かったが、奥さんが隠れて浮気をしているのはまったく気づかず「俺の目は節穴だ」と酒を飲んでは凹んでばかりで競馬も引退してしまった。
例文3.あの人気ユーチューバーの馬体診断はまったく当たらないが、逆にそれが人気なのだから納得できない。
例文4.馬体診断で観察ばかりしていると、全ての動物の中で馬が最も賢く崇高な生き物ではないかと本気で思ってしまう。
例文5.初デートで彼女が競馬に行きたいというので、得意気にパドックで馬体診断の基本をあれこれ語っていたら、トイレに行くと言ってそのまま帰ってこなく連絡もつかなくなった。
「馬体診断」を使った例文となります。
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馬体診断の会話例
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競馬で勝つにはどうすれば良いと思う?
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それは日頃の行いを良くして少しでも運を味方にするぐらいじゃない…。
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それもいいけど、競馬を的中させるには馬体診断が重要なんだよ。出走馬の姿を見て、今日の調子をチェックし、その中から運命を託せるものに大金を賭ける。これが一番大事。
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そうなんだ。その割にはいつもレース後はお金がないって騒いでいるよね。
競馬好きの知人男性にダメ出しをする女性という内容です。
馬体診断の類義語
「馬体診断」の類義語には「パドック予想」「パドック診断」「パドックの見方」「競馬予想」などの言葉が挙げられます。
馬体診断の対義語
「馬体診断」の対義語はありません。補足として「馬」の対義語は「牛」、「ギャンブル」の対義語は「堅実」「投資」などになります。
馬体診断まとめ
競馬とは馬券を購入し当選すれば配当金が貰えるギャンブルですが、適当に馬を選び馬券を購入する人もいれば、「馬体診断」といってパドックや写真から馬の表情や体格や筋肉などの状態から調子の良さを判断し馬券購入に活かすタイプもいます。馬の状況を見極め、それでレース予想も当たるとこんなに楽しいギャンブルもなく、それが長年に渡って競馬が人々から愛される理由ではないでしょうか。