剣豪(けんごう)
「剣豪」とは「剣術の能力に優れた名人や達人」です。現代でもスポーツチャンバラの愛好者が大勢いるように、人というか男の本能めいたもので刀を持つ事に只ならぬ憧れの気持ちを持つ人が多いようです。だから剣豪が登場するような時代劇や漫画作品などは鉄板の人気となりやすく、外国人も日本を未だに「寿司、侍、天ぷら、芸者」と言うぐらいに「剣豪」も大きなイメージとなって残り続けています。
剣豪の意味とは
「剣豪」の意味は以下の通りとなります。
(1)刀剣を使う武術である剣術の達人。名剣士。
(2)剣道や剣術の腕前が確かで秀でた存在。剣術に長けた人物。
”剣”は「両刃の刀」「短い刀」「剣を使う武術」、”豪”は「優れて力強い」「能力や財力が抜きん出ている人」「並外れている」で、剣術の能力がとても高いのが「剣豪」です。現代なら剣道という意味合いが強いですが、戦国時代などは刀で相手を斬りつけるのは半ば当たり前だった事からも剣術が優れているだけで大物という扱いになっていました。そんな事から剣の扱いに優れて敵を倒せると周囲からも「剣の達人」として「剣豪」と呼ばれるようになったのです。使い方としては「剣豪が道場破りにやってきた」「剣豪を目指す」といった形になるだけでなく、人名の後に付けて例えば剣術に長けた宮本武蔵なら「剣豪武蔵」というパターンもあります。
剣豪の由来
「剣豪」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては近代日本の小説家・今日出海の著書「天皇の帽子」などに文言が記されています。
剣豪の文章・例文
例文1.剣豪と恐れられたあの男が遂に我が町に攻め込んでくる。
例文2.最高の剣豪といえば宮本武蔵が世間の評価では断トツ1位になっている。
例文3.剣道を始めた理由は心身を鍛えると同時に、YouTubeで剣豪として活躍を果たしてハリウッドデビューを目論む壮大な計画を実行するためである。
例文4.戦国時代などは酒を飲んで酔っていい気持ちになったところを通りがかりの剣豪にいきなり斬られたりするのだから、それは最悪な時代だ。
例文5.大河ドラマに鬼滅の刃といったところからも、作品作りに困ったら取り合えずは剣術という設定で何かとチャンバラをやらせては剣豪の主人公が両親や恋人殺しの宿敵を倒す物語にすれば幼稚な客は大いに盛り上がるので実に簡単だ。
「剣豪」を使った例文となります。
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剣豪の会話例
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昔って本当に剣豪と呼ばれる人があちこちにいたのかな?
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どーゆう事?
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刀を腰に突き刺し、ちょっとした事でムキになって剣を振り回し相手を斬り付ける。そんな野蛮人があちこちに実在したのって訊いているの?
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うーん、確かにどうなんだろうね。刀で斬られたら出血多量で動けないから、その辺が死体だらけとも思うものね。それも大の大人の死体ばかり。実際は模造刀を使っていたんじゃない?
「剣豪」が昔は本当に実在したのかという会話をしています。
剣豪の類義語
「剣豪」の類義語には「剣客」「剣士」「剣の達人」「剣術使い」などの言葉が挙げられます。
剣豪の対義語
「剣豪」の対義語は厳密にはありませんが限りなく反対の意味になるのは「未熟者」「若輩者」などになります。また、剣術に限らず武術が劣ったり弱い者を「素人」「アマチュア」「初心者」「若造」「半端者」などと言います。
剣豪まとめ
剣術の能力に優れて他者からも一目置かれるような存在が「剣豪」です。現代は剣道でもやっていない限りはその人の評価としてはあまり使いませんが、その代わりに漫画からドラマなどの剣を扱った作品ではかなりの頻度で登場をする言葉であり、それぐらいに世間に広く知れ渡っています。