風花(かざはな/かざばな)
「風花」とは「青空でも雪が花びらのように舞い落ちる現象」です。晴れても雨が降るのを「天気雨」、関西など一部では「狐の嫁入り」とも言いますが、これが雪の場合は何かと言うと「風花」となります。一見すると「ふうか」と読みそうですが、正しくは「かざはな」や「かざばな」となります。
風花の意味とは
「風花」の意味は以下の通りとなります。
(1)晴天にちらつく雪の様子。晴れた日に花びらが舞うように降る雪。
(2)初冬の頃の晴れの日に風が吹き始める前に雨や雪が少し降る事。
(3)発疹。風邪が原因で皮膚に生じる発疹「風疿」(かぜほろし)の事。
「風花」とは皮膚が赤くなるトラブルの事でもありますが、通常は晴れた日に降る少しばかりの雪や雨を指しています。例えば、群馬県などの内陸や山岳地帯は気候的に冬の季節風が強くなると雪(や雨)が上層気流に乗って風下側にハラハラと舞う現象「風花」を起こします。晴れているのにまるで花びらが舞うように雪がちらつくので「風花」と呼ばれ、その多くは日本海側から内陸地となりますが、場合によっては太平洋側の地域でも現象を起こす事があります。使い方としては「風花が飛んでくる」「風花が舞う」としたり、また四字熟語「雪月風花」も有名です。
風花の由来
「風花」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては江戸時代前期の俳諧撰集「犬子集」などに文言が記されています。
風花の文章・例文
例文1.急に風が強くなったと思ったら、空に風花が舞ってき始めた。
例文2.東京から静岡に引っ越して、初めて念願だった小説世界の風花を拝む事が実現した。
例文3.娘に発疹ができたので小児科に連れていったら、先生から「風花ですね」と言われた。
例文4.風花が降ってくる季節になると、そろそろ本格的な雪がいつ降ってもおかしくない。
例文5.友人宅に出掛けようとする息子に、「風花が出ているから気を付けて」と忠告した。
「風花」を使った例文となります。
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風花の会話例
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あれ? 天気が良いと思ったら雪が降ってきた。
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あっそうか! まだ引っ越してきたばかりだから、知らないのよね。これは風花って言うの。
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風花? それって何?
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雪が花びらのように舞っているみたいでしょう。だからこっちでは風花って言うのよ。
引っ越してきたばかりの新住民に対して地元民が「風花」の解説をしています。
風花の類義語
「風花」の類義語には「吹越」「雪」「霰(あられ)」「霙(みぞれ)」「粉雪」「小雪」「春雪」「霧雪」「細雪」などの言葉が挙げられます。
風花の対義語
「風花」の対義語はありません。補足として「雪」の対義語は「墨」、また細かい雪「細雪」の対義語は激しい雪として「牡丹雪」「綿雪」「大雪」などになります。
風花まとめ
群馬や静岡県などで冬に見られる晴れの日でも雪が降っている現象が「風花」です。花びらが舞うような様子から「風花」となり、冬を表す季語としても知られています。雨の場合でも「風花」となりますが、やはり雪の方が趣があるので晴天で降る雪に対して使われます。