颯爽(さっそう)
｢颯爽｣とは｢人の姿や態度などに爽やかな好印象を抱く事｣です。暗い表情で声が小さいよりは、明るく元気でシャキッとした方が良い印象を抱きますよね。特に女性ならそんな男性を素敵と好印象を持ってしまうでしょう。ですから、顔といったスタイルも大事ですが、立ち姿など全身から出るオーラめいた爽やかな雰囲気を｢颯爽｣とします。
颯爽の意味とは
｢颯爽｣の意味は以下の通りとなります。
(1)人の姿や態度や行動がキリッとして爽やかな印象を抱く事。
(2)勇ましくて爽やかな様子。
(3)キリッとしていて見る人が好印象を抱く事。
”颯”は｢風の吹く音｣｢きびきびした様子｣、”爽”は｢爽やか｣｢清々しい｣｢明るい｣｢夜が明ける｣で、きびきびとした爽やかな様子が｢颯爽｣です。その人の外見・態度・行動に何よりも雰囲気が心底爽やかに感じると、｢颯爽｣という表現を使います。これは相手を好印象に感じると芽生える感情であり、要は華やかであったり輝いているように見えている状態です。よって、女性が爽やかな男性に対して抱く事が多いですが、同性同士であったり女性や有名人に使ってもおかしくありません。また、歩く姿勢や立ち姿、全体のオーラめいたものに圧倒されて用いる表現でもあるので、何も人気アイドルのような美顔でなくても｢彼は颯爽とやってきた｣といった形になります。この様にポジティブな形で使うのが一般的で、言われた当人も悪い気はしないでしょう。
颯爽の由来
｢颯爽｣の由来は残念ながら不明ですが、文献としては江戸時代中期の漢詩集｢玉山先生詩集｣などに文言が記されています。
颯爽の文章・例文
例文1.彼女は突然颯爽と現れたと思ったら、悪態をついて太々しく帰っていった。
例文2.あの男が指導者を裏切り茶の間の話題を独占した時は、これで戦争も終結するのではと期待が膨らんだが、結局は墜落に見せかけた暗殺で命を落とし、もうあの国は英雄が颯爽と現れ国民を救うなど夢でも不可能になった。
例文3.街を颯爽と歩けば、カルト宗教の勧誘からキャバクラのキャッチに霊感商法のセールスと刺激に溢れ、気を少しでも許せばまたクレジット限度額がいっぱいになりそうだ。
例文4.退屈な試合展開の中、何気に日本代表選手にボールが渡った瞬間、突如高速ドリブルを披露して相手選手を颯爽と何人も抜き去って最高のゴールを決めてしまった。
例文5.超満員のスタジアムで公演開始時間が迫ると観客から歓声が上がり始め、すると急にステージが暗転しまだ5分前なのにアーティストが颯爽とやってきて、予定にはない1曲目の演奏を弾き始めた。
｢颯爽｣を使った例文となります。
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颯爽の会話例
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今日来た営業マン！ 腕時計が数百万もするメッチャ高い高級ブランドのものだったよ。
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うそー。だからあんなに颯爽と入ってきて、澄んだ声で挨拶をしたのね。顔もイケメンだったし。
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でも、あの時計は多分偽物だな。俺はこう見えても昔、アジア諸国で偽物を扱う商社に勤務していたから詳しいんだよ。
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そんな仕事を商社って！ でも先輩が偽物のような人生を歩んできたからですよね？ 爽やかな人が身に着けると偽物でもオーラが出るんですよ。
同僚2人が働く職場にやってきた営業マンについて会話をしています。
颯爽の類義語
｢颯爽｣の類義語には｢凛々しい｣｢勇壮｣｢果敢｣｢精悍｣｢勇敢｣｢勇ましい｣｢雄々しい｣｢爽快｣などの言葉が挙げられます。
颯爽の対義語
｢颯爽｣の対義語には｢鬱陶しい｣｢憂鬱｣｢気鬱｣｢寂寞｣｢湿っぽい｣などの言葉が挙げられます。
颯爽まとめ
その人の姿や態度が爽やかであったり勇ましい雰囲気と感じるのが｢颯爽｣です。飽くまでもその人が感じ取った爽やかという印象なので、例えば立ち姿や歩く姿が良いと思えば｢颯爽｣となりますし、男性だけでなく女性に対して使うケースも多々あります。
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