「炎上系」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説！

炎上系(えんじょうけい)

｢炎上系｣とは｢ネット上で過激な言動や不快な態度などをして世間から反感を持たれるのを逆手に取って、注目を集めアクセス数を稼ぐ事｣です。この言葉はネットスラングなので明確な意味はありませんが、要はプロレスや漫画の悪役と同じで正しい事をしても人々の印象には残らないので嫌われても過激な事を繰り返し最終的には名前を憶えてもらう目的があるようです。極論ですが道路のゴミ拾い動画をアップしても誰も興味を持たないが、｢身長低い男性をバカにする動画｣をアップすれば批判が殺到し大炎上するのですが、結果的には注目もされますよね。そんなSNSの過激言動や動画に投稿したYouTuberなどをまとめて｢炎上系｣とします。

炎上系の意味とは

｢炎上系｣の意味は以下の通りとなります。
　(1)｢誹謗中傷や批判が集まる｣という意味のネット用語｢炎上｣を派生させたネットスラングで、SNSや動画などで失礼な言動や態度などを取って注目を集める事。
　(2)自身のSNSやYouTubeを使って世間から嫌われる騒動を起こしてアクセス数を増やし、また一部熱烈なファンを獲得したりと手っ取り早く注目を得る手段｢炎上マーケティング｣や｢炎上商法｣などの事でもあるが、一定期間が経過してもずっとネガティブイメージがつきまとい大きなダメージも負う諸刃の剣にもなる。
　(3)世間から反感を持たれる言動や迷惑な行為を繰り返すYouTuber・インフルエンサー・芸能人など有名人を揶揄する表現。
　(4)｢迷惑系｣もほぼ同義。
｢炎上系｣は｢炎上｣と｢〜系｣を合わせたネットスラングや俗語です。｢炎上｣は｢炎が燃え上がる｣｢野球で投手が打たれて大量失点する｣｢ネット上の失言などが大きな騒動になり批判される｣といった意味ですが、そこから派生して意図的に炎上させるようなやり口でSNSやブログや動画などで世間から反感を買おうと失礼な言動や態度を取ったり、或いは主流派から批判されるような誹謗をするのが｢炎上系｣です。一見すると何も大衆から敢えて嫌われる必要もないと思いますが、普通のコメントを動画やSNSで発信しても誰も注目をしないので、それなら炎上覚悟で正論にしろ邪論にしろ極端な意見を声高に訴えて動画やSNSに投稿をする方が目立ちますし、上手くいけば本音を語るYouTuberやインフルエンサーとなったり、そこから熱烈な支持者がついて大金を稼げる可能性が広がります。だから、特に知名度が低い人ほど一攫千金狙いで｢炎上系｣を目指す事もありますし、またそんな目立ちたがりを揶揄して｢炎上系｣とも言われます。それでも最近は流石にネットが普及し始め何十年も経過しているので、仮に｢炎上系YouTuber｣が在り来たりな過激動画を投稿しても、｢またいつもの炎上ネタね！｣とスルーが広く浸透して、｢炎上系｣でも簡単に儲けるのが難しい時代になりつつあります。

炎上系の由来

インターネットでの｢炎上｣は本来の意味である野球に関連してネット掲示板｢2ちゃんねる｣で2001年に登場したのが最初とされ、2005年に朝日新聞記者のブログに不適切な発言があり大きく批判され、それがネットスラングとして｢炎上｣になりました。その後は暫く｢炎上｣がトレンドワードのように浸透し呼ばれてきましたが、2010年以降から敢えて｢炎上｣させるのを｢炎上商法｣として、その流れで過激な言動や動画でアクセス数を稼ぐやり方が｢炎上系｣となっていきます。

炎上系の文章・例文

例文1.公務員生活にも飽きてきたので、｢炎上系YouTuberになって大金を稼ぐ｣と冗談で妻に話したら、即座に｢離婚する！｣と激怒された。
例文2.炎上系の戯言など笑って済ませばいいのに、現代人は誰も余裕がないのでヒステリーになって正論をぶつけて自分の正義感に酔っている。
例文3.ジャニーズ批判すると信者であるファンから炎上系とバカにされ、ジャニーズを擁護すると世の大半から人権意識が低いとバカにされ、一体どうすれば良いのか新人YouTuberの自分は悩んでしまう。
例文4.炎上系で出世して有名人になると今度は真っ当な意見ばかりを言って何とか大勢から支持を得ようとするが、そもそも過激発言をしないと何の価値もないのだから、それは人気低迷するのも当たり前だ。
例文5.炎上系や迷惑系YouTuberでも結婚をすればコメント欄などに｢おめでとう｣の声が溢れるが、再び翌日からは罵詈雑言が並び、いったい誰が祝福したのか不思議でならない。
｢炎上系｣を使った例文となります。

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炎上系の会話例

• 

  ヤフーニュース見た？ また炎上系が問題となっているよ。
• 

  あの人達も本当に懲りないわよねー。
• 

  まあ政治家の問題発言も炎上系みたいなものだし、自意識の塊のような人達は多少バッシングされても何とも思わないんだよ。
• 

  私とは同じ感覚で生きていないから、炎上系が何をしようが勝手だけど…、家族などは可哀そうよね。

｢炎上系｣のヤフーニュースについての感想を言い合う会話です。

炎上系の類義語

｢炎上系｣の類義語には｢迷惑系｣｢ブーイング｣｢批判｣｢非難｣｢バッシング｣｢嫌われる｣｢バズる｣｢炎上商法｣｢炎上商売｣｢炎上マーケティング｣などの言葉が挙げられます。

炎上系の対義語

｢炎上系｣の対義語には｢人気商売｣｢声援｣｢応援｣｢賛同｣｢鎮火｣などの言葉が挙げられます。

炎上系まとめ

ネット上で敢えて嫌われる発言や動画などを出し｢炎上｣を誘発させてアクセス数を稼いだりと、まるで｢炎上商法｣のような手口を取るのが｢炎上系｣です。迷惑行為をするなどもその一つで、要するに作戦として過激であり大勢から嫌われるが、逆に言えばそれで目立つメリットを手に入れるやり方です。ですから過激発言をする芸能人や問題を起こすYouTuberなどをまとめて｢炎上系｣として、若者などにはすっかりお馴染みのネットスラングとなっています。