作画崩壊(さくがほうかい)
「作画崩壊」とは「キャラクターの指が1本多く6本になっているや背景が適当過ぎるなど、アニメ作品のクオリティ低下を指すネットスラング」です。きちんと確認すれば絶対に気が付くはずなのに、アニメの場合は簡単なミスがそのまま放送されてしまうケースが多いです。もちろん誰しもミスはありますし気が付かない事もありますが、制作現場は人材や予算不足が常態化しある程度のミスは分かっていてもそのまま放送という事もあるそうです。そんな状態の作品が放送されてしまい違和感あるシーンなどの映像を「作画崩壊」と言います。
作画崩壊の意味とは
「作画崩壊」の意味は以下の通りとなります。
(1)アニメの作画品質が著しく低下する事をファンが嘆いて使うネットスラングだが、笑える面白画像や動画という面もある。
(2)アニメや漫画作品において、まるで作者が変わって別人になったかのようにキャラクターなどの絵クオリティが下がってしまった状態で、予算やスケジュール不足などで確認不足が要因とされる。
”作画”は「絵や写真を作る」、”崩壊”は「崩れる」「壊れる」「素粒子が自然に他の素粒子に変化する」で、アニメや漫画の作画品質が突如低下する事が「作画崩壊」です。これはアニメや漫画などの熱心なファンだからこそ気付くもので、普通なら多少違和感があってもそこまで気にしませんが、作品のクオリティが下がったと彼らは声高に主張をするのでネットスラングとなって定着をしています。例えば漫画の場合は作者がいるのである程度の作画レベルを保たれていても、それが深夜アニメになると予算やスケジュールの都合などでどうしても全ての放送回やシーンなどで一定クオリティを保つのは困難になり、内容にあまり関係がない短いシーンなどの作画は手抜きというかチェックも甘くなりがちです。決して良い事ではありませんが、スケジュール内に作品を完成させ放送するには致し方ないのですが、思い入れがあるアニメファンにとっては看過できないとして気持ちをぶつけるように「作画崩壊」と嘆くように用いるのです。具体的にはキャラクターの指が1本増えて6本になる、頭が極端に小さくなり10頭身のようになる、サブキャラが全員同じ顔や髪形などが「作画崩壊」となり、ある意味で笑えるネタ画像や動画のようにもなっています。ちなみに「作画崩壊」が有名なアニメ「ロスト・ユニバース」のエピソード「ヤシガニ」、「夜明け前より瑠璃色な」のエピソード「キャベツ」から「作画崩壊」を「ヤシガニ」や「キャベツ」と呼ぶファンも多いです。
作画崩壊の由来
「作画崩壊」はネットスラングなのでネット登場前は呼ばれていませんでしたが、最も昔で有名な「作画崩壊」は1963年に放送されたアニメ「鉄腕アトム」とされます。この時代はアニメ黎明期でクオリティ低下は仕方ないのですが、フィルムは継ぎ接ぎだらけで今観ると「作画崩壊」が酷い状態となります。そしてネット上には2010年前後頃から「作画崩壊」が登場をして、掲示板や動画サイトなどではこの話題で大きく盛り上がる状況が続きました。
作画崩壊の文章・例文
例文1.アニメファンでも作画崩壊を楽しみにして盛り上がるタイプもいれば、嫌悪して品質低下を許せないタイプと実に様々だ。
例文2.美少女キャラが多く登場するアニメの作画崩壊に憤る独身中年男性は不気味でしかなく、それは弱男やキモイと馬鹿にされても仕方がない。
例文3.今はアニメや漫画の作画崩壊で済んでいるが、それが経済崩壊や政治崩壊に繋がり、最後はこの国自体が脆く崩壊してだろう。
例文4.落ち込んだ時は動画サイトの作画崩壊集を観て笑って、何とか心を落ち着かせる。
例文5.大好きな作品の主人公で何度も作画崩壊が繰り返され、このアニメ監督には愛がないのかと悔しくなった。
「作画崩壊」を使った例文となります。
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作画崩壊の会話例
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土日は休みだけど、溜まったアニメを一気に観てダラダラネットをしていると時間があっという間に過ぎる。
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そして気が付いたら30、40歳となって老けていくのよねー。分かるわー。
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まるでアニメの作画崩壊が自分の人生でも起こっているみたいだよ。
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人生の品質低下って事? アニメの作画崩壊は笑えるけど、人生の崩壊はお互いに辛いわね。
職場にて同僚同士が、休日を無駄に過ごし時間が過ぎるのが早いという会話をしています。
作画崩壊の類義語
「作画崩壊」の類義語には「作画ミス」「品質低下」「ヤシガニ」「キャベツ」「逆作画崩壊」などの言葉が挙げられます。
作画崩壊の対義語
「作画崩壊」の対義語はありません。補足として「崩壊」の対義語は「建設」「復興」「生成」「構築」などになります。
作画崩壊まとめ
アニメなどの作品品質が突如低下しファンが困惑するのが「作画崩壊」です。作品中でキャラクターの指本数が増えたり、足が長すぎるなど違和感ある画像や映像を「作画崩壊」として、本来ならスタッフが完成前にミスを発見するべきなのですが制作費が抑えられるとその辺りの確認不足が適当になり、放送された後からファンが「作画崩壊」と嘆くように使いますが、今では笑える面白画像としてアニメならではの新しい楽しみ方を提供している部分もありそうです。