紛争(ふんそう)

「紛争」とは「個人や企業や国家や武装勢力などが起こす揉め事であり対立」です。人が持つ5つの感情は「楽しみ・嫌気・悲しみ・恐れ・怒り」ですが、この中で「楽しみ」以外は全て「怒り」に結び付ける事ができ、「楽しみ」も奪われたら「怒り」になってしまいます。だから「怒り」こそが最も人間らしい感情でもあり、その部分がある限りは相手を叩きのめす行動を止められないのでしょう。だからどんなに人類が進化してデジタル社会の突入で便利になっても、常に敵は憎く攻撃したくて「紛争」やさらに大きくなった「戦争」を続けるのです。

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紛争の意味とは

「紛争」の意味は以下の通りとなります。
 (1)価値観の違いなどで生じる人間・国同士の争い事。揉め事。
 (2)親子間や他人同士の争いから企業同士や国家間に宗教対立などの様々な揉め事。
「紛争」は本来は広い意味での「揉め事」として、兄弟・親子・夫婦などの家族間や友人・知人・先輩後輩・他人との言い争いやケンカなども含まれますが、実際には国家や民族や地域での武力を伴う長年の確執からの対立で使う表現となっています。友人同士が偶々口論をしたりつかみ合いになるのを「紛争」とするのは意味としては間違いではないですが、やはり違感があり普通に「ケンカ」や「揉め事」とした方が無難です。「紛争」の場合は巨大企業や組織などが争ったり、或いは歴史的な背景がある場合に使い、さらには大国同士などの場合は用いない暗黙ルールもあるので仮にアメリカと中国が一戦を交える場合も「紛争」とはならず、「戦争」や「大戦」とします。このような事から、1978年にソ連がアフガニスタンに侵攻のは「アフガニスタン紛争」(アフガニスタン戦争も可)、2022年にロシアがウクライナに侵攻したのは「ロシア・ウクライナ戦争」、2023年のパレスチナ問題でイスラエルがガザ地区へ攻撃しているのは「イスラエル・パレスチナ紛争」、中東地域で長年続く戦闘状態は「中東紛争」や「中東戦争」となります。こうして見ると曖昧なところもありますが、国同士が本格的に一戦となると「戦争」、国と武装勢力・過激派組織などが対立すると「紛争」といった使い分けがあるようです。また内戦や民族間なども「紛争」としますが、例えばニュースでレポーターが紛争地域からの現地取材などをすれば「戦争状態で大変危険です!」と口にするので、「紛争地域」だとしても命に危険が迫っていると伝えたいなら表現では「戦争」を選ぶようです。

紛争の由来

人類の歴史は「戦争の歴史」とも言われるので常に「戦争」が繰り広げられてきましたが、何をもって「戦争」を「紛争」と扱うようになって、いつ頃から呼び始めたのかは分かっていません。現在のルールというか暗黙なものでは民族間や武装勢力などが絡むと「紛争」としますが、日本も含めて大昔の自国内の歴史に残るような争い事は「戦争」とするので、現在の大国や先進国の場合は「戦争」として、途上国で延々と内戦や対立が続くと「戦争」よりは被害規模が小さいとして「紛争」にする傾向があるようです。

紛争の文章・例文

例文1.世界中で武力紛争が行われていると考えると、日本でのアニメ論争やラーメン屋のマスク騒動などバカらしくなる。
例文2.日本は平だが宗教紛争やカルト規制は激化しているようで、あまり厳しくするとまた抗争に発展する恐れがある。
例文3.パレスチナ情勢の行方は世界中が固唾を呑んで見守っているが、もし停戦が結ばれても中東各地ではずっと散発的に紛争が繰り広げられ、その出来事を大勢が関心を持ち報道するか否かの違いしかなく、我々庶民が与えられるのはアメリカが認めた情報だけなのだ。
例文4.企業間紛争は弁護士が活躍する絶好の場である。
例文5.反政府組織はいつでも紛争や戦争を起こず準備は万全で、目立った存在になって彼らから目をつけられたら最後なので大人しく静かに暮らすのが一番だ。
「紛争」を使った例文となります。

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紛争の会話例

  • 質問者アイコン

    こうして仕事もしないでボーっとスマホを弄っていると…。

  • 回答者アイコン

    世界中で紛争が起きているなんて想像も出来ないわよね。

  • 質問者アイコン

    それはそうだよ。アニメ観てゲームやって、そこからスマホをずっとやっていたらもう1日が終わりだよ。西側諸国の価値観に反対して戦争を始めるとか、マジで一体何しているの? って感じだよ。

  • 回答者アイコン

    テロリストじゃない私からしても、あなたは一体いつも何しているの? って感じだけどね。

な国で暮らす人の戦争や紛争に対する考え方という内容です。

紛争の類義語

「紛争」の類義語には「論争」「争い」「戦争」「衝突」「摩擦」「いざこざ」「軋轢」「対立」「騒動」などの言葉が挙げられます。

紛争の対義語

「紛争」の対義語には「解」「睦」「仲直り」などの言葉が挙げられます。

紛争まとめ

個人同士から企業や国家に民族間などでの対立や揉め事が「紛争」です。個人や企業同士の争い以外は大抵で武器を使った戦争状態に入るので双方に大勢の死者が出ますが、それでも相手を封じ込めるまでは暴力を止められず、一時的な停戦などがあっても再び武力衝突を選んでしまいます。悲しいですが、人類とは「紛争」や「戦争」の繰り返しを糧としている所があるのは否めません。

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