アカウンタビリティ(accountability)
企業や政治の中で不祥事があると記者会見が行われているのをテレビで目にしたことがあると思います。その中で記者が「ちゃんと説明してください!」と問いただす場面を見たことがあると思います。このようなシーンでアカウンタビリティという言葉が用いられますが、実は間違った言葉のチョイスをしているのです。マイナスなイメージの言葉と捉えがちですが、前向きな意味としても使うことが出来る言葉です。今回は、アカウンタビリティについてご紹介します。
この記事の目次
アカウンタビリティの意味とは
アカウンタビリティ(accountability)は、アカウンティング(accounting)の会計とレスポンシビリティ(responsibility)の責任を組み合わせた言葉で、説明責任や説明義務という意味を用いています。責任が生じた際に、結果だけではなく経過も説明する必要があるということです。企業であれば利害関係者(ステークホルダー)に事業内容、経営内容を開示しなければならない責任があるということです。ただ説明していないから無責任という意味でアカウンタビリティを使うのは間違っているのです。
アカウンタビリティの由来
アカウンタビリティという造語は、アメリカが発信したと言われています。国は、税金を何に使うのか国民に説明しなければならない義務があるという思想でアカウンタビリティが生まれました。のちに株式会社が資産の使い道や経営内容について、出資者である株主に説明する責任を求められるようになったことでも用いられています。日本では約30年前にアカウンタビリティ思考が取り入れられ、様々な現場で採用されました。
アカウンタビリティーの文章・例文
例文1.この会社はアカウンタビリティが不足している
例文2.医師は患者にアカウンタビリティを求められます
例文3.不祥事を起こして説明することはアカウンタビリティではない
例文4.税金を上げるならば国民へアカウンタビリティが必要である
例文5.積極的なアカウンタビリティは会社のイメージアップにも繋がる
アカウンタビリティとは説明の義務はもちろんのこと、自らの行動や意思をオープンにすることも意味として用いられています。
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アカウンタビリティの会話例
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今後は社内でもアカウンタビリティをより重要視していこう。
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そうですね。リーダーがアカウンタビリティを強化すればプロジェクトの情報や方針もチームで共有出来ますし、レスポンシビリティも自然と強化されますね。
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もちろん社外に向けてのアカウンタビリティを意識することも大切だが、社内で意識していければ社外へは自然と示していけるだろう。
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明日の会議でもう一度アカウンタビリティやレスポンシビリティについて話しあいます。
ビジネスにおいて各自が仕事をする上でアカウンタビリティを意識することは重要です。
経営者やトップのみならずアカウンタビリティの意識を強く持っている人数が多い企業や組織は非常に良いとも言えます。
アカウンタビリティーの類義語
関連語として責任や責務を意味する「レスポンシビリティ(responsibility)」が挙げられます。アカウンタビリティと同じく責任が生じていますが、異なる部分として、レスポンシビリティでは説明をする責任までは求められていません。
アカウンタビリティーまとめ
もし自分が手術をするのであればどのような経緯で行われるのか気になりますよね。病院側や医師は患者に説明しなければ、透明性を保つことは出来ず、安心して手術を託すことは出来ません。実は身近な生活の中にもアカウンタビリティを持つ意味をしていることが多く、説明すれば全て良しではなく相手に納得してもらうことも大事です。