市場(しじょう/いちば)
「市場」とは「商品やサービスの売買取引が行われる場所や仕組み」です。今やネットで何でも出来てしまう大変便利な時代ですが、特に商品などを個人売買で購入する人にとっては恩恵が大きいのではないでしょうか。従来形式の人と直接対面して値切り交渉をするのは気が引けますが、ネットなら平気で割引をお願いできますよね。そんな点からも「市場」とは経済発展と共に熟成され、今後はさらなる画期的な「市場」が誕生するかも知れません。
市場の意味とは
「市場」の意味は以下の通りとなります。
(1)「しじょう」と読む場合は特定の物品や有価証券(株式・債権など)が取引される場所の証券取引所や中央卸売市場などで、他にも財貨やサービスの需要と供給による関係性から取引される国内市場や金融市場などを指す。
(2)「いちば」と読む場合は一定の商品を大量に卸売りする場所である魚市場や青果市場に、小売店が集まって食料品などを売る場所や設備の事。
「市場」は「しじょう」と「いちば」と読み、その都度に応じて使い分けています。基本的には商品やサービスを売買取引するという点では同じような意味を持ちますが、その中身は似て非なる部分も多いです。要は「しじょう」という大きな枠組みから一部を抜き出したのが「いちば」ともなります。まず様々な商品やサービスを取引で展開するのが「しじょう」で、代表的なのが金融マーケットとも呼ばれる証券取引所などを「金融市場」(きんゆうしじょう)や通貨取引なら「外国為替市場」(がいこくかわせしじょう)、鮮魚や野菜などの食料品を扱う大都市にある大きな市場は「中央卸売市場」(ちゅうおうおろしうりしじょう)となります。ですから、お金である通貨や株や債券などから食料品までを扱い取引をするのが「市場」(しじょう)なのです。この「市場」(しじょう)の中で一定の商品(食品など)だけを卸売りや取引する地方都市の場所や設備を「市場」(いちば)として、例えば野菜の朝市や鮮魚市場やフリーマーケットなどが該当します。さらに深堀りするなら、通貨や株や債券や中央卸売市場などは国や大企業や世界経済が絡む巨大な仕組みとして「市場」(しじょう)となり、反対に地方の市町村などが主体となり通貨や株などは無関係で、野菜や鮮魚などもその地域で取れたものをメインで扱うと「市場」(いちば)となります。しかし、英語の場合はどちらも「market」(マーケット)となりここまでの区別はなくなるので、本来ならあまり執拗に気にしなくても良いのかも知れません。
市場の由来
「市場」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては近代日本の小説家・坪内逍遙の著書「内地雑居未来之夢」などに文言が記されています。
市場の文章・例文
例文1.親戚の叔父さんは金融市場に棲みつく悪魔に全財産を奪われ自暴自棄になって、その時に偶々幼馴染に誘われてカルト教団に入信して信者獲得に精を出して教祖様に忠誠を誓うことで現実逃避をした。
例文2.アイドル市場とホスト市場とカルト市場とオタク市場が混在する日本こそ、行き過ぎた資本主義が喜んで破滅へ突き進む素晴らしい最後の希望となる国である。
例文3.闇市場から北朝鮮製のチャカを入手し、試しに河原で一発撃とうとしたら汚職警官に発見され逮捕された。
例文4.物価が高騰し生活苦なので青空市場で安い食材を購入しようとしたが、同じ考えの人々が殺到して現場がカオスとなり、まるで一時期の渋谷ハロウィンのような状態なので安全の為に逃げる事にした。
例文5.日本の唯一の救いはゲームや車がまだ世界規模で売れている事だが、これが落ち込めば経済市場で存在感を発揮するのは不可能になって通貨と株価の大暴落が待っているだろう。
「市場」を使った例文となります。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
市場の会話例
-
ゲーム市場の勢いが凄いね。売れている大作が何本もあるし。
-
それは、ゲーム業界を支えるゲーム好きのオタクが熱いのよ。ほら、今のゲームって関連グッズにアニメや声優やスマホなどとも絡んでくるじゃない。そして課金もあるし、もう搾り取るだけ搾り取ってお金を奪うのに、オタクたちは喜ぶのよ。
-
そうか、ゲーム市場はホスト業界みたいなんだね。
-
本当にそうよ。ゲーム1つを遊ぶ分で満足すればいいのに、なんでもお金を次ぎこんでくれるんだからオタク様様な経済市場なのよ。
「ゲーム市場」のぼったくりのようなシステムを喜んで受け入れるオタクという内容です。
市場の類義語
「市場」の類義語には「河岸」「市」「朝市」「夕市」「バザール」「直接金融市場」「市場金利」「販路」「国内市場」「労働市場」「市場開発」などの言葉が挙げられます。
市場の対義語
「市場」の対義語はありません。補足として「買い手市場」の対義語は「売り手市場」、「強気市場」(ブルマーケット)の対義語は「弱気市場」(ベアマーケット)、「中央卸売市場」の対義語は「地方卸売市場」などになります。
市場まとめ
様々な商品やサービスなどを売買したり交換する場所や仕組みが「市場」です。金融サービスでは「株式市場」や「債権市場」、野菜や鮮魚の販売する場合は「朝市」や「卸売り市場」といった具合になり、それぞれで微妙に仕組みや内容や読み方が違ってきます。それでも売買取引が行われる点ではどれも同じで、需給と価格が変動する市場原理によって支えられているのです。