浜焼き(はまやき)
「浜焼き」とは「ホタテ・サザエ・イカといった新鮮魚介を炭火などで焼いた料理の総称」です。魚介料理の定番で誰しも知っている「浜焼き」ですが、どんな料理かと問われると人によって大きな違いがあるかも知れません。ある人は漁港近くの何店も入るテナントのような場所でお客自らがコンロで豪快に焼く魚介料理を想像するでしょうし、別の人は魚介料理の全般や居酒屋などのメニューと思うかも知れません。これらはどれも正解で、それぐらい「浜焼き」とは様々な意味があるのです。
浜焼きの意味とは
「浜焼き」の意味は以下の通りとなります。
(1)獲れたての新鮮魚介を浜で炭火や網焼きで焼いた料理。
(2)獲れたての新鮮魚介を使った料理。また、海や漁港近くの料理屋で出される魚介料理の事。
(3)獲りたての鯛などを製塩用の窯で蒸し焼きや塩焼きにする調理法。
”浜”は「浜辺」「浜の水際」「海辺」となり、海の獲れたてな新鮮魚介を焼いた料理が「浜焼き」です。一般的には海の近くにある魚介料理を売りにした店の目玉となる調理法で、お客自身がエビ・イカ・ホタテ・サザエ・魚などを炭火や網焼きで食べます。日頃は料理しない人が焼き加減や塩加減の調整が出来るライブ感が好評で、全国各地の海や漁港の付近には必ずといえるほどこのスタイルの店があります。また、お店側が調理する場合でも「浜焼き」となり、そこには新鮮魚介を使った鮮度を大事にしているニュアンスが感じ取れます。他にも、魚の中でも縁起が良い尾頭付きの「鯛の塩焼き」、広島県の魚介の「郷土料理」、或いは居酒屋の看板メニューとして魚介料理を「浜焼き」とするのも多々あります。よって、広い意味では魚介の炭焼きや網焼き料理なら何でも「浜焼き」となりますが、一応は鮮度が良い魚介を海や漁港近くのお店で食べるのが最も相応しいところがあります。
浜焼きの由来
「浜焼き」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては江戸時代初期の茶会の記録書「茶会記」などに文言が記されています。
浜焼きの文章・例文
例文1.今日の夕食は浜焼きなので、今から涎が出るぐらい楽しみだ。
例文2.地元の付き合いから顔も知らない議員のパー券を購入したら、会場は漁港で浜焼きの食べ放題もついてくると知って思わずこの目を疑った。
例文3.海辺で一人静かに今後の人生について思いを馳せていたら、急に周囲が煩くなり趣味の悪い爆音と魚を焼く匂いがしてきて、これは何かと見回すと少し先の砂浜で半グレのような連中が浜焼きをやり始めたようで、仕方がないので退散をした。
例文4.料理嫌いな小金持ちほど、なぜか海辺のドライブ後の浜焼きをするのが大好きなのは疑問でしかない。
例文5.浜焼きなどは観光客目当てのあこぎな商売で、新鮮獲れたてと言いながらも何日前の魚介なのか分かったものじゃない。
「浜焼き」を使った例文となります。
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浜焼きの会話例
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広島の人って浜焼きが好きだよねー。
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え、そうなの? お好み焼きのイメージが強いけど。
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うん。お好み焼きも好きだし人気だけど、浜焼きもだよ。後はヤクザと広島カープが定番。
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なんか広島の事を嫌っていない。
広島では特に人気が高い料理「浜焼き」についての会話です。
浜焼きの類義語
「浜焼き」の類義語には「魚介料理」「磯焼き」「鉄板焼き」「海鮮料理」「焼き蛤」「イカ焼き」「炉端焼き」などの言葉が挙げられます。
浜焼きの対義語
「浜焼き」の対義語は厳密にはありませんが、強いて挙げるならアメリカ発祥で肉料理となる「バーベキュー」、キャンプ場の「キャンプ飯」、車内で食べる「車中飯」、電子レンジを使った簡単な「レンジ飯」「レンジ料理」などがあります。
浜焼きまとめ
新鮮な魚介類を炭火や網焼きで焼いて食べる料理が「浜焼き」です。有名な漁港近くには必ず魚介を販売する市場があるのでそこで食べたり、或いは近隣の飲食店などで食べるのが定番の「浜焼き」ですが、他にも居酒屋などでも「浜焼き」という料理メニューもあるので、魚介の焼き料理なら「浜焼き」と認識して問題がないでしょう。