AZ(エーゼット)
「AZ」とは「Amazonのクラウドサービス『Amazon Web Services』を支えるインフラ施設的なデータセンターを複数個所で一つにした管理単位」です。一般人にとってはAmazonは何でも商品が揃っている総合オンラインストアという印象ですが、他にも動画配信やデータのクラウドサービスなども展開しています。そのクラウドサービスを支える一つの仕組みであり管理単位が「AZ」です。
AZの意味とは
「AZ」の意味は以下の通りとなります。
(1)正式名称「Availability Zone」(アベイラビリティゾーン)の頭文字からなる略語で、Amazon.com社のAmazon Web Servicesで特定の地域に立地するデータセンター群を一つの論理的な管理単位としたもの。
(2)IT用語でありAmazon Web Servicesの専門用語で、Amazonが独自に管理して世界中に点在するデーターセンター群の管理単位の事。
「AZ」はAmazonがサーバー運用する為の特定の地域に立地するデータセンター群で、要するに複数個所のデータセンターをまとめたグループの名称となります。ですから、例えば東京に2か所のデーターセンターがあればそれをまとめて「AZ-1」、千葉にも2か所あるなら「AZ-2」となり、それらの東京周辺の「AZ」をまとめて「東京リージョン」と呼びます。Amazonの場合はそれぞれの国によっても違いますが、アメリカなら数キロから100キロ以内にデータセンターを配置して、仮に障害などトラブルが起こっても他の「AZ」で対応可能になっています。また近くにあるとコスト削減やネットワークの遅延を低減できるメリットがあり、それぞれの「AZ」は独立した電力やネットワークにしてどちらかがトラブル中でも利用者へのサービスは可能なのです。よって、Amazonの仮想技術を用いたサーバー構築や大規模データなどの企業向けな「クラウドサービス」を支えるのに必須のデータセンターを管理する為に複数個所を1つにまとめた単位が「AZ」となります。
AZの由来
「AZ」はAmazonの創業者・ジェフ・ベゾス氏が2008年12月にアメリカ東部で導入したのが始まりで、そこから世界中に広まり現在は約20の地域で200か所を超える「AZ」が配置されています。
AZの文章・例文
例文1.今日から警備員としてAmazonのAZの某施設で働く事になったが、所詮は派遣なのだがとても気が重い。
例文2.Amazonのクラウドサービスのデータセンターの管理単位がAZである。
例文3.同じ地域のリージョンではAZ間を高速でデータをやり取りし、機能を補い合っている。
例文4.AmazonのAZといったデーターセンターやその技術を知るほど、これは日本企業では太刀打ちが不可能であると実感する。
例文5.デジタル社会の今後はさらにクラウドサービスが主流となるのは明らかで、そうなるとAZなどでシェア1位を守っているAmazonが更に勢いを増す事になるだろう。
「AZ」を使った例文となります。
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AZの会話例
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Amazonのクラウドサービス知っている? AZとかのデーターセンターの事なんだけど。
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ちょっと、私が何年間IT企業に勤めていると思っているのよ…。まぁ、片田舎の弱小ITだけど…。とにかく知っているわよ。
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やっぱりAmazonって凄いインフラを整えてくるんだね。こんなの日本の大企業でも太刀打ちできないじゃない。
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まあね。デジタル社会って勝ち負けがもうハッキリするのよ。だから日本企業が今やっている事は最後の悪あがきのようなもので、負ける前提で頑張っているのよ…。何だか泣けてくるわね!
巨大なAmazonの前では日本企業は淘汰されるという会話をしています。
AZの類義語
「AZ」の類義語にはGoogleやMicrosoftの「リージョン」「ゾーン」があり、他には「可用性ゾーン」「データセンターゾーン」「冗長データセンター」などの言葉が挙げられます。
AZの対義語
「AZ」の対義語には「単独なAZ配置」となる「単一障害点」「単一リージョン」「シングルAZ」などの言葉が挙げられます。
AZまとめ
以上がAmazonが世界中の様々な地域に設置するデータセンターの複数拠点を一つにまとめた単位「AZ」についての解説でした。商品販売以外にもクラウドのデータサービスを行っているAmazonを支える仕組みが「AZ」で、複数拠点を一つのまとめとしてトラブルが起こっても近隣の「AZ」がサービスを補えるようになっています。