色相(しきそう)

「色相」とは「色の三要素の一つで色合いや色調の事」です。色には心理的な面が如実に現れ、「子供に好きな色は何?」と訊ねると赤・オレンジ・黄・緑などが大人気で、逆に大人になると黒や白の人気が高くなります。これは色々な説がありますが、大人になると自分の意志よりも周囲に合わせて無難にするのが良しとする風潮なので、自然と派手な色よりも無難な色を選ぶ傾向に染まってしまうからなのでしょう。それに赤などは攻撃的な面もあるので、大人になって精神的に落ち着くとモノトーンを好むともされています。

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色相の意味とは

「色相」の意味は以下の通りとなります。
 (1)色の三要素の一つで、色加減や色具合である「色合い」や「色調」の事。
 (2)赤・黄・緑・青・紫といった色の様相の相違で、色を区別する基本要素。
 (3)仏教用語で物質的存在が備える生滅無常の姿。
「色相」は色加減や色具合である「色合い」や「色調」を意味する言葉で、「彩度」と「明度」と共に「色の三要素」の一つを構成しています。具体的には「色相」は3つのグループがあり、最も基本である「原色」は赤・黄・青の3色、「間色」は赤と黄の間の橙、黄と緑の間の黄緑、緑と青の間の青緑、青と紫の間の青紫、紫と赤の間の赤紫、「中間色」は「原色」と「間色」の間の色となり、「色相」を持つ色を「有彩色」、白・灰・黒は「色彩」を持たない「無彩色」となります。ですから「原色」の3色を基本にして「間色」や「中間色」や「無彩色」を様々に組み合わせて、例えば赤は情熱や攻撃的な色、青は冷静さ、緑は癒しや安らぎといったイメージを利用してデザインやファッションなどに活かしています。

色相の由来

「色相」を含めた「色の三要素」を定義したのは19世紀のドイツを代表する物理学者・ヘルマン・フォン・ヘルムホルツです。言葉としてはラテン語の「肌の色」「色合」などを意味する「color」(コロル)が由来とされています。

色相の文章・例文

例文1.デザイン会社に就職してからは、色の三要素である色相・明度彩度を基本から徹底的に叩き込まれた。
例文2.この世界は色相によって様々な色で溢れているが、私の心は常にどんよりと曇ってグレー色に染まっている。
例文3.初めて教室で彼女を見かけた時は真っ赤なバラのような色相を放ち誰よりも目立っていて、あまりのオーラに思わずトイレに駆け込む所だった。
例文4.代官山や自由が丘を散策してもどうも自分には街の色相が合わず、やっぱり歌舞伎町のネオン街の下品な色の方が自分の性に合っている。
例文5.スマホやモニターを新しく購入する度に画面の色相に驚いていたが、初めて外車を購入した時は日差しによって色が変わるボディに感激したものだ。
「色相」を使った例文となります。

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色相の会話例

  • 質問者アイコン

    ジャーン。ここが俺の暮らすマンションです。

  • 回答者アイコン

    うーん…。とってもいいと思うけど、ちょっと疫病神に憑りつかれたような雰囲気があるね。

  • 質問者アイコン

    なんだよー。失礼だなー。これでも晴れた日にみると、外観の色相がとてもいい感じでおしゃれなのに。

  • 回答者アイコン

    ごめんごめん、冗談よ。でもこれで家賃が10万なら都内では確かに格安よね。

自分が暮らすマンションに初めて彼女を案内した時の会話内容です。

色相の類義語

「色相」の類義語には「明度」「彩度」「色」「トーン」「色目」「色どり」「彩色」などの言葉が挙げられます。

色相の対義語

「色相」の対義語には「モノトーン」「モノクロ」「単色」「白黒」「単一色」「一色」などの言葉が挙げられます。

色相まとめ

以上が赤や黄や青などの色の様相の相違である「色相」についての解説でした。要するに色の濃淡・明暗・強弱などの「色調」や「色合い」の事でもあり、彩度明度と「色の三要素」の一つを構成しています。「色相」の色を基本にして他の様々な色も組み合わせてデザインや広告に心理学などの分野でも活かされています。

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