オルトライト(alt-right)
白人至上主義と言われているオルトライト。トランプ大統領の躍動によって、最近にわかに注目を集めている言葉のひとつです。オルトライトの具体的な意味や、例文について一緒にチェックしていきましょう。
オルトライトの意味とは
オルトライトとは「オルタナ右翼」とも呼ばれ、右寄りの考え方をもつ人たちのことを指しています。有色人種よりも白人の方が優れているとする極端な思想で「移民が侵入してくること」に対して強く反対しているのが大きな特徴です。LGBTに対する世の中の理解が深まっていく動きと、やや逆行しているように感じる保守的な思想となっています。
オルトライトの由来
オルトライト思想が表に現れるようになったのは、アメリカのトランプ大統領がリーダーになってからの事です。2016年にトランプ大統領と競り合ったヒラリー・クリントン氏がトランプ大統領のことを「オルトライト派」揶揄して皮肉ったのは記憶に新しいところ。発生は定かではないものの、アメリカの2チャンネルと言われる「4チャンネル」でネット民を中心に生まれたのがオルトライトの習わしと言われています。現在ではオルトライトに対する国内外からの反発も大きくなっており、オルトライト思想に陰りが生まれてきつつある…と多くの見識者は見ています。
オルトライトの文章・例文
例文1.トランプ大統領はオルトライトを謳い、支持を集めた。
例文2.オルトライトに反発して、アメリカ国内でヘイトデモがおこった。
例文3.君の考え方は、少しだけオルトライト寄りかな?
例文4.ワシントンでオルトライトの会合が開かれた。
例文5.今後のアメリカ政策のカギを握るのが、オルトライト思想だ。
フェミニズムや多文化国家に反対する、オルトライト思想。最近ではナチスの旗を掲げで街を練り歩く、やや過激な集団も現れ始めています。より良い社会を作るためには、色々な価値観を認めていくのも大切な一歩。右に偏り過ぎているオルトライト思想とどう向き合っていくか、日本政府にも大きな課題が生まれ始めようとしています。
オルトライトの会話例
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今後オルトライトは、どうなっていきますか?
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一時は盛り上がりを見せたオルトライトだが、今後は衰退していくだろうね。
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トランプ政権にもダメージがあるのでしょうか?
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暴徒事件も起こっているため、避けられないと思うよ。
アメリカの政治学について学んでいる生徒と教授の会話です。「アメリカは白人が作り出したものだ」とするオルトライト思想が強まり、最近では国内で大きな暴行事件も起こっています。この衝突をうまく収められないトランプ政権に対して、国内外から大きな非難が殺到。最近ではセレブがトランプ政権の対応を批判していることもあり、トランプ政権の支持率は軒並みダウンしています。
オルトライトの類義語
オルトライトの似た言葉として挙げられるのが、「オルタナ右翼」「白人至上主義」「白人ナショナリズム」「反フェミニズム」などがあります。この思想に基づき、トランプ大統領はメキシコとアメリカの国境に巨大な壁を設立しています。
オルトライトまとめ
他民族の文化を否定的にとらえているのが、オルトライトの考え方です。トランプとヒラリーの選挙の時に盛り上がりを見せたオルトライト思想ですが、最近では「発言よりも暴力に頼る」傾向が強くなっていて、反社会的な勢力に偏りつつあります。暴徒化していくオルトライト思想の団体をどう丸く収めていくのか、トランプ大統領の腕の見せどころが試されています。