USP(ユーエスピー)
USPは、ビジネスの世界で使う言葉です。マーケティングでは、いかにこれを活かせるかどうかです。USPについて意味や由来、実際に仕事で使うシチュエーションまで分かりやすく解説をしていきます。
USPの意味とは
USPとは、「独自の強み」という意味で使われる言葉です。自社のサービスや製品にこれがあれば、それを全面に出したマーケティングを行うべきなのは言うまでもないでしょう。
また、それら自体にいかにこのUSPが作れるかが、サービスや製品の開発における命題だとも言えるでしょう。これがないと、他社のサービスや製品との差別化が難しく、マーケティングでこれと言える強みを見せられないことも多いです。
注意点として、「UPS」としないように気を付けてください。企画書などを書く際に、つい間違えてこちらのUPSとしてしまっている例をまま見掛けますが、こうしてしまうと、単なる間違いになるだけではなく、「停電に備えた装置」という意味になってしまうので注意してください。
USPの由来
USPは、英語の"Unique Selling Proposition"の各頭文字をとって略した言葉です。この英語は直訳すると、「固有の販売提案」となり、販売だけに対する言葉になり、更に「提案」という意味になりますが、日本語として「USP」と使う時には、先のように「独自の強み」という意味で解釈して構いません。よって、「USPになると思われる提案をした」のような使い方をしても(提案という意味がダブっている訳ではなく)問題ありません。
USPの文章・例文
例文1.このサービスにおけるUSPは、他社と比較した際の価格だ
例文2.USPに欠ける商品だけに、この市場に食い込むのは難しいかも知れない
例文3.かなりのUSPがあると思うが、実際にヒットするかどうかはマーケテイング次第だろう
例文4.USPがそれだけでは、あの製品には勝てない
例文5.何もUSPがある訳ではないのに、これだけ売れるとは驚いた
他社の競合サービスや製品と比較して、どれだけのUSPがあろうとも、それを活かせるかどうかはマーケティングのうまさに懸かっています。例えば、他社と同等のサービスや製品において、価格の安さはUSPの1つとなるのは間違いありませんが、下手にそれだけを売りにしてしまうと、逆にサービスや製品の質に疑問をもたれてしまう(本当は他社とほとんど同等だとしても)ようなこともあるからです。
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USPの会話例
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次の製品の企画は固まった?
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はい、この仕様通りに作れれば、かなりのUSPが期待できると思います。
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それはどんな点になりそう?
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他社製品では段階的だった切り替えスイッチを、無段階する予定です。
今度の新製品では、他社製品では1、2、3といった段階的な切り替えしかできない部分を、無段階(つまみを想像してください)にすると言っています。ボリュームのコントロールではお馴染みのこの無段階という切り替えは、ものによっては開発が難しいこと多いので、まだそれを搭載した他社製品がないと思われる状況の中で、実現できればかなりのUSPとなるのは間違いなさそうです。
USPの類義語
マーケティングにおけるUSPの類義語は、「セールスポイント」だと考えていいでしょう。ただし、この言葉は「売り」という意味になるだけで、USPの「独自の売り」とまでは言えない言葉です。よって、この「セールスポイント」の中でも、独自のものが「USP」という解釈になります。
その他に、「固有の強み」などという表現もできますが、そのような形ではUSPの意味そのものとなってしまうので、類義語とは言い難い表現です。
USPまとめ
USPは、マーケティングを有利にする為の欠かせない要素の1つです。いかにこれを持ったサービスや製品を作ることができるかは、企画や開発に懸かっていると言えるでしょう。