不朽(ふきゅう)
世の中には知っているようで、実はあまり知らない単語も多いものです。「不朽」もそんな言葉のひとつ。「朽ちることがない」という意味の漢字で書かれているこの言葉ですが、あなたは理解できているでしょうか。正しい使い方をマスターして、教養あるビジネスマンを目指していきましょう。不朽の詳しい意味や使い方を分かりやすく解説していきます。
不朽の意味とは
不朽(ふきゅう)とは、年数が経っても色褪せない美しさや価値があることです。時代がどんなに移り変わっても、永遠に古びれたり廃れたりしない「名作」について述べることもあります。
不朽の由来
不朽の由来には幾つかの所説がありますが、有効とされるのが真言宗の祖である空海が残した「三教指帰」です。仏の教えにまつわる言葉が記されていますが、この中の一説に不朽にまつわる一文があります。人生をなぞらえて「不朽の盛事」と言っているのですが、今から千年以上前の言葉ということを考えると、その言葉の重みに頭が下がります。
不朽の文章・例文
例文1.彼の書いた小説は不朽の名作と言われる理由がわかる
例文2.亡き恩師は今でも不朽の存在であると言える
例文3.鑑定の結果、不朽の名作品だと分かり、家宝にしようと思う
例文4.彼女の教えは不朽の精神として、今も生徒たちに語り伝えられている。
例文5.邸宅に入ると、不朽のものばかりだった。
非常に秀でているものを示す不朽。良いものは時を超えても尚評価されるものです。そんな意味の不朽、できればそんな作品を一度作ってみたいものです。
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不朽の会話例
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おじいちゃんの家にはガラクタばかり有るよね。
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そうかな?意外な掘り出し物もあるのよ。
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そうかな?この絵画は価値が無さそうだけど…。
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何を言っているの?これこそ不朽の名画よ。
おじいちゃんの家で見つけたひとつの絵画。孫の2人が関心を寄せ合っています。一見オンボロに見える絵であっても、見る人が見れば高い価値が付くことがあります。
不朽の類義語
不朽の類義語として、「不滅」「稀代」「壮大」「久遠」「金字塔」「最高傑作」などがあります。不朽の名作の似たニュアンスを持つ言葉として「往年のヒット作品」「マスターピース」などがあります。
不朽まとめ
空海の記述書から生まれた、不朽という言葉。小説にもたびたび登場する言葉で、永井荷風や太宰治の小説にも「不朽」の文字が掲載されています。不朽には時が経っても色褪せない価値がある…という深い意味があります。不朽という言葉を冠することができる作品は、どんな時代でも評価されるほどの価値があるという事です。どんなに時代が流れていこうとも、物事の核心や本質は変わらないという事を述べた素晴らしい言葉です。