コングロマリット(conglomerate)
「コングロマリット」の正しい意味を知っているでしょうか?ビジネス界ではとても大事な用語で、会社の在り方について指す言葉です。この記事ではコングロマリットの意味、事例などを解説します。
この記事の目次
コングロマリットの意味とは
コングロマリットは「異業種の会社を吸収・あるいは合併して多種類の事業を抱えている大企業・複合企業」の事を指します。
たとえば、石油関係の仕事がメインだったけれど医療を同時に展開したり、IT系だったけれど金融事業も同時に持っている、というような具合です。
日本で言えば、かつてライブドアは次々と会社を買収して多種類の事業を持っていましたが、うまくいきませんでした。現在ではソニーが電機、インターネット関連、ゲーム・映画などのメディア、ロボット開発、教育、メディカルなど非常に多方面の事業を展開しています。
他に日立、楽天などもコングロマリットした企業といえます。
ちなみに、コングロマリットと業務提携、共同経営は別の概念です。コングロマリットはあくまで企業のグループ形態を指す言葉であり、単なる業務提携や同列の共同経営ではあありません。
コングロマリットの由来
コングロマリットは1960年代のアメリカで盛んにおこなわれていました。
コングロマリットの文章・例文
例文1.コングロマリット経営にはデメリットも大きい
例文2.コングロマリットが盛んだった時代がある
例文3.コングロマリットした結果、大企業という形態が重荷となる可能性がある
例文4.コングロマリット化を避け、業務提携にとどめる
例文5.コングロマリット経営は一時期非常に盛んだった
コングロマリット企業、コングロマリット経営などの言い方も一般的です。
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コングロマリットの会話例
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コングロマリットする企業はより複雑な経営手腕を求められるよね。
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そうね。けれど多業種のシナジー効果をうまく得られれば、強力なブランディングとなるわ。そして、多数のジャンルにおける影響力の拡大も見込めるわね。
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確かに、多様化が進んでいる今の時代性にも合っている気がするね。一つの事で生きていく以上に、多角的に自分のやれることを見つけていかなければいけない時代だから。
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コングロマリットに成功している企業に秘訣を見出す必要があるわね。
今後、どのような企業がコングロマリットに乗り出すのか、楽しみな反面不安もありますね。
コングロマリットの類義語
コングロマリットの類義語としては「M&A」があげられます。M&Aは企業買収のことであり、コングロマリットと何が違うのか?と思いますが、コングロマリットは買収の結果の企業の在り方を指す言葉なので、全く違う言葉です。
コングロマリットまとめ
ここまでコングロマリットについて見てきました。同業種の企業の合併や買収はコングロマリットとは言いません。ビジネスシーンにおいてコングロマリットという時は、間違えないように使いたいですね。