生兵法は大怪我の基(なまびょうほうはおおけがのもと)
知っているようで、意外に奥深いのが日本語の世界です。「生兵法は大怪我の基」は、頭に入れておくと博識豊かな人だな…と感心されるハイレベルな言葉のひとつ。「生兵法は大怪我の基」の正しい意味や内容に触れて、ボキャブラリーを増やしていきましょう。
この記事の目次
生兵法は大怪我の基の意味とは
生兵法は大怪我の基(なまびょうほうは、おおけがのもと)は、少しの知識だけでは失敗してしまう、例えを述べた慣用句です。その道に入って間もない人に対してよく使われる言葉で、年長者が若輩者を戒める時に用いられるフレーズになります。
生兵法は大怪我の基の由来
生兵法は大怪我の基とは、江戸時代の初めに書かれた「吾吟我集」という短歌集から生まれた言葉です。中途半端な武術だけでは、小さな犬に噛まれてしまう…という内容が書き込まれていて「深く知識を身に付けることの大切さ」を暗にうたった「生兵法は大怪我の基」が生まれました。
生兵法は大怪我の基の文章・例文
例文1.習いたてで、海に泳ぎに行くの?生兵法は大怪我の基よ。
例文2.また一夜づけ?生兵法は大怪我の基にならない様にね。
例文3.生兵法は大怪我の基と言う通り、念には念を入れてプランを練るように。
例文4.生兵法は大怪我の基ではないが、初心者が失敗しやすいのが株式投資だ。
例文5.彼を見ていると、生兵法は大怪我の基そのままの人生を歩んでいる気がする。
習いたての知識だけで戦おうとすると、いずれボロが出てしまうものです。高いレベルの人と対等に渡り歩くためには、深く学び深く追求する気持ちが必要なのかもしれません。
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生兵法は大怪我の基の会話例
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包帯巻いているけど、ケガしたの?
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そう。ラグビーに挑戦したら、このザマさ。
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それは大変だったね。ご愁傷さま。
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生兵法は大怪我の基と言う通り、迂闊に手を出すのは危険だね。
会社の同僚同士が、話をしているシーン。骨折している同僚に声をかけると、社会人ラグビーに参加した…という答え。レベルの高いスポーツに挑戦する時は、自分を過信せず充分練習を積んでから、参加することも必要かもしれません。
生兵法は大怪我の基の類義語
生兵法は大怪我の基の似た言葉として、「生悟り堀に落ちる」「生禅大傷の基」「生物知り地獄に落ちる」などがあります。「生」とは中途半端な、少しだけ齧ったという意味があります。
生兵法は大怪我の基まとめ
生兵法は大怪我の基とは、少しくらいの知識では大けがする恐れがある…という意味があります。自信たっぷりの新社会人にも用いられる言葉で、訓示にもよく使用される言葉です。習いたての知識を振りかざすことはせず、いつでも謙虚に過ごしたいものです。