前途洋々(ぜんとようよう)
結婚式や卒業式など、人生の門出と呼べる場面で使うことが多い「前途洋々」の四字熟語。スピーチで使われている場面もよく見ます。前途洋々を正しい意味で使うためにも、この記事では前途洋々の意味や使い方、例文をまとめてみました。
前途洋々の意味とは
前途洋々の意味は「これからの人生が明るく、希望に満ち溢れている様子」です。
前途洋々の由来
前途洋々は四字熟語であり、「前途」の意味は「ゆくて・行く先」。これから先の未来のことを表す言葉です。「洋々」は「水が満ち溢れている様子」のこと。これを組み合わせて、前途洋々は「これから行く先の未来が希望に満ち溢れている」という意味になります。どことなく、航海に乗り出す直前、船の先で期待に胸を馳せているイメージが浮かびますね。
前途洋々の文章・例文
例文1.前途洋々の若者たちが集まり、これからのことを語り合った
例文2.お二人の人生は前途洋々であり、これからの未来が明るく見えることでしょう。
例文3.太陽のきらめきが前途洋々に拓けている景色を彩っている
例文4.前途洋々たる御社に、ぜひとも入社したいのです
例文5.前途洋々たる未来がひらけている業界に転職した
常に希望に満ち溢れた、前向きな表現として使います。「前途洋々な」という接続しを用いた使い方が一般的です。
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前途洋々の会話例
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今年の成人式も大変だったね。若者たちが町中に繰り出して、大騒ぎ。毎回この時期は疲れるよ。年々ひどくなっている気がする。あの若者たちは何とかならないものか?
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そうですか?確かににぎやかでしたけど、私はこの時期はいつもわくわくします。自分の成人式はずいぶん前にすぎてしまったんですけれど。新しい人生の門出と言う感じで、心新たになります。
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ほう、そうか。君は心が広い人だね。確かにそういわれると、自分の息子が成人式を迎えた時は感慨深いものがあった。いつまでも子供に見えるが、これからの将来に何が待っているか考えたものだ。
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少しはしゃぎすぎな感じもするけれど、前途洋々な人生が開けていくように、といつも願います。そう思えば、かわいいものですよ。
ついつい欠点ばかり目についてしまいますが、前途洋々な若者たちの将来に目を向け、いつも期待と温かいまなざしを向けることはとても大切なことです。
前途洋々の類義語
前途洋々の類義語としては、「前途有望」「前途有為」が挙げられます。いずれもこれからの行く先に希望を持ち、良いことを期待する意味が込められています。逆の意味では「前途多難」が挙げられます。こちらは逆に行く先に多くの苦難を予想する言葉です。
前途洋々まとめ
ここまで前途洋々について見てきました。スピーチでもよく使う前途洋々ですが、使っているだけで明るい気持ちになる良い言葉です。特にこれからの将来に思いをはせる若者たちに積極的に使っていきたいですね。