不文律(ふぶんりつ)

不文律は目に見えず、ましてや口にも出さない領域の事柄なので、いまいちイメージしにくい言葉かもしれません。類義語である「暗黙の了解」との違いについて首を傾げる人もいるかもしれませんね。そこで、この記事では不文律について使い方や意味、「暗黙の了解」とどう違うのかなどを見ていきたいと思います。

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不文律の意味とは

不文律の意味は「明文化されていない法やルール」のことです。読み方は「ふぶんりつ」。
「律」という文字は「物事の基準となる掟」という意味があるので、不文律はそのまま読むと「文になっていない掟」という意味になります。その掟が世間の常識と合っているかどうかはあまり問題ではありません。
「明文化されていない法」ということは、正式な法・またルールではないけれど、それと同じくらいの拘束力を持つということです。

不文律は社会、会社、家族、あらゆるところに密かに存在します。
家庭で例を挙げると、「家事は主婦のすること」、昔でいえば「男は台所に入るな」など。
会社で例を挙げると、「残業する時はみんなで残業する」「有給を自由に取ってはいけない」など。
社会でいえば「女性は給料が低くても当たり前」などです。
面白い所でいえば、野球部には「丸刈りにする」という不文律があるかもしれません。

不文律の由来

不文律の由来を辿ることはできません。古代の法律は書き記された物しか伝わっていないのでうかがい知ることはできませんが、様々な不文律が存在したことでしょう。

不文律の文章・例文

例文1.うちには「9時以降は大人の時間」という不文律があったから、寝るのは早かった
例文2.生徒はみんな正門でお辞儀をする。うちの学校の不文律ともいえる
例文3.無駄な不文律は壊すべきではないか
例文4.「上司に逆らったらクビ」という不文律を恐れ、不正事を誰も指摘しない
例文5.「テストをしたら1番を取れ」という不文律の中で育った
例文に出てくるように、不文律は時にはプラスに働きますが、時には故なき拘束を私たちに課すこともあります。

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不文律の会話例

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    今朝は時間がなくて、ご飯が食べられなかった。おかげで、そろそろ11時になるのにまだ調子が出ないよ。

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    朝ごはんは何を食べるの?洋食?和食?

  • 質問者アイコン

    うちには「朝は和食」という不文律があるんだよ。パンを焼こうものなら、母親に白い目で見られるんだ。だから、独り暮らしをしている今でも自然とご飯だね。

  • 回答者アイコン

    そういう習慣って身につくものよね。

上記の会話では家庭内の不文律について話しているようです。不文律は伝統や習慣にもなります。良い不文律、無害な不文律ならいいのですが、それが悪い不文律だった時には・・・。

不文律の類義語

不文律の類義語の代表は「暗黙の了解」です。これは「口に出さずとも当時者の間で了解を得ているルール」のことで、不文律と使い方や意味はほぼ同じと言ってもよいでしょう。また、不文律とほぼイコールの言葉に「不文法」があります。

不文律まとめ

不文律とはみんな当然のように受け入れていて、口には出さないけれど自然と守るルールのことです。「暗黙の了解」の方がポピュラーに使われている印象もありますね。不文律自体は悪いものではありませんが、余計な不文律を見直す文化は必要なのではないでしょうか。

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