ナショナリズム(nationalism)
「〇〇イズム」という言葉があります。「イズム」とは「主義」という意味。世界中には人々の主義を表す様々な「〇〇イズム」が存在します。ファシズム、フェミニズム、ジャーナリズム・・・。「ナショナリズム」もその中の1つです。この記事では一緒にナショナリズムの意味を見ていきましょう。
ナショナリズムの意味とは
ナショナリズムは英語で書くとnationalismとなり、nation(国家・民族)+ism(主義)という言葉で成り立っています。直訳すると「国民主義」となります。
国民主義と聞くと、大戦時の日本やヒトラー率いるドイツなどを思い起こすかもしれません。
ところが、ナショナリズムは定義づけが難しい言葉です。「国家主義」「国民主義」「民族主義」等訳し方も色々で、それぞれの意味合いも異なります。というのは、国家の在り方は時代とともに変化し、それぞれがイメージする「国家」という概念が違うからです。
一言で言うならば、ナショナリズムは「自分の国を大切にし、発展させていく考え方」だと言うことができます。
国家が自国をまとめるために政治的にそのような教育を施していく場合もありますが、時に個人より国家を優先させてしまう面もあります。
ナショナリズムの由来
ナショナリズムの由来ですが、元々国家と言う概念は近代的なものです。17世紀頃のヨーロッパにおいて主権国家体制が整ってきた頃から国家という概念が生まれ始め、その頃からナショナリズムという概念も存在し始めました。しかし、やはり多義的だったことは否めません。
ナショナリズムの文章・例文
例文1.ワールドカップの時はナショナリズムが高まる
例文2.ナショナリズムが行き過ぎると国粋主義になる
例文3.健全なナショナリズムを学校教育に取り入れるべきだ
例文4.ナショナリズムは強制されるのではなく、個人の主義であるべきである
例文5.彼らは極端なナショナリズムに走ってしまった
例文にも出てきましたが、「ナショナリズムに走る」と言う時は、その主義に染まることを意味します。
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ナショナリズムの会話例
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国家的なスポーツイベントでは、ファン同士のトラブルが付き物ですね。
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そうですね。今まで以上に警備を厳重にすべきでしょう。
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ナショナリズムが高まっていますからね。審判陣も公正なジャッジができるメンバーを選ばなければ。
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何も起こらないように願うばかりです。
上記の会話ではスポーツの国際イベントにおいてのトラブルを危惧しています。ナショナリズムとナショナリズムがぶつかり合う時には必ずトラブルが発生するものです。
ナショナリズムの類義語
ナショナリズムの類義語として「国粋主義」「愛国主義」が挙げられます。国粋主義は行き過ぎたナショナリズムと言うことができ、他国より時刻を優れていると考えることができます。逆に、ナショナリズムより素朴な郷土愛が愛国主義(パトリオティズム)だということができます。
ナショナリズムまとめ
ここまで、ナショナリズムについて見てきました。
人の主義とは複雑で、ナショナリズムは特に一言では言い表せない概念です。
日本は以前の全体主義のイメージが抜けきらず、国を愛することに恐れを感じてしまいがち。しかし、日本という国が成長していくためにも、健全なナショナリズムは必要ですね。