門外漢(もんがいかん)
「門」の「外」にいる「漢」(おとこ)。なんだか、ぽつんとしてる風景が思い浮かびます。
「専門外」を表す言葉である門外漢。例えば、私にとってファッションは「門外漢」です。詳しくありません。ところで、門外漢ってどのような由来で成り立っている言葉なのでしょうか?この記事では門外漢について、意味や由来を見てみたいと思います。
門外漢の意味とは
門外漢は「もんがいかん」と読みます。意味は「そのことについて専門でないこと」。「漢」という言葉は「男」を表すので、「門の中に入れてもらえない男」=「専門外」というイメージになります。
ある分野について専門でない、全く知識がない、携わったことがない。そのような状態を表す言葉が門外漢です。対義語としては「専門家」が挙げられますね。
門外漢の由来
さて、門外漢の由来を見てみましょう。「専門」「学問」というように、門外漢を読み解くカギは「門」という言葉です。
「門をくぐる」「門下に入る」「門を学ぶ」など、ある教えに弟子入りする際に「門」という言葉を使いますね。
「門」という言葉は文字通りの家の門という意味だけでなく、元々は「家、一族」そのものも表す言葉でした。そこから転じて、学び場のような意味も持っています。
「門外漢」とはつまり、弟子入りさせてもらえない人のことです。それゆえ、その道についての見識がない、またそのような学問を納めていない、となるわけですね。
門外漢の文章・例文
例文1.日本史は得意だが、世界史は全くの門外漢だ
例文2.こんな門外漢をスカウトするとはどうかしている
例文3.その道については門外漢だ
例文4.あのニュースキャスターは、本当はスポーツについては門外漢に違いない
例文5.門外漢の意見を鵜呑みにする
例文のように使います。専門家の反対が門外漢ですね。
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門外漢の会話例
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今度、知り合いの子どもの家庭教師をやってくれないかと頼まれてね。
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あら、いいじゃない。あなたは教えるのが向いているから、ぜひ受けてみたら?
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それが、教科が地理なんだよ。僕はだいたい勉強ができるつもりだが、地理は門外漢でね。地図も全く読めない男なんだ。
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ふーん、意外ね。だったら、一緒に学ぶつもりでやってあげればいいんじゃない?
上記の会話では、家庭教師になる際のジャンルについて会話しています。「本当に自信がない」という具合を表現することができます。
門外漢の類義語
門外漢の類義語は「畑違い」(はたけちがい)が挙げられます。畑違いは専門が違うことを表す言葉です。門外漢が単純に「専門外である」ことを表現するのとは違い、畑違いは「自分は別の専門を持っている」というニュアンスを込めることができます。
ちなみに「お門違い」という言葉があります。字は門外漢に似ていますが、これは「見当違い」という意味なので、類義語にはなりません。
門外漢まとめ
さて、門外漢という言葉について見てきました。
最後でも紹介しましたが、「お門違い」との意味の違いには気を付けましょう。