腰抜け風呂(こしぬけぶろ)
一般的に長湯する方に対して使うことわざなのですが、お子様をお持ちの父親の方でお風呂好きな方は沢山いらっしゃると思います。そんなお父さんに対して息子さんが使ったりしたらあまり嬉しくない語感の言葉ではありますよね。
今回はそんな「腰抜け風呂」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
腰抜け風呂の意味とは
「腰抜け風呂」とは、お風呂場で腰が抜けてしまったのではないかと思われてしまうほど、入浴している時間が長い人に対して使われるからかい言葉になります。「腰抜け」という言葉が意思が弱い人や、軟弱なものに対して使う言葉であることから、人によってはこの言葉を言われて不快に感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
腰抜け風呂の由来
「腰抜け風呂」という言葉、古くは太田全斎という儒学者が大幅な編集と補いを行うことで作られたと考えられる、26巻からなる江戸の時代の国語辞書である「俚言集覧(りげんしゅうらん)」という書物にて、「京にて長湯の人を腰抜風呂という」という記述が
されていたことが起源であるとされています。
腰抜け風呂の文章・例文
例文1.父の風呂が腰抜け風呂すぎる。大丈夫だろうか。
例文2.腰抜け風呂の僕と違い、母は烏の行水だ。
例文3.喧嘩が好きな彼も入浴時は腰抜け風呂だ。
例文4.父はとても幸せそうな顔で腰抜け風呂をしている。
例文5.随分な腰抜け風呂だな。垢も身の内って言葉、知ってる?
腰抜け風呂という言葉は心の中で思い浮かべる例えとしてはちょうどいい言葉かもしれませんね。
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腰抜け風呂の会話例
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あれ?古史さん、まだお風呂入っているんですか?
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そういえばまだ宴会のお座敷に来ていないみたいですね。
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すごい腰抜け風呂ですねー!というか本当に大丈夫ですかね?
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ちょっと様子見に行ってみましょうか。
腰抜け風呂とは比喩言葉ではありますが、実際お風呂場で腰を抜かしていたら大問題ですよね。
腰抜け風呂の類義語
腰抜け風呂の類義語としては「垢も身の内」や、「長風呂」などの言葉が挙げられます。
腰抜け風呂まとめ
「腰抜け風呂」、語感はユーモラスさを感じさせることわざで面白いと思われる方も多くいらっしゃるかもしれませんが、「腰抜け」という言葉が入っている以上、人に対して使う時は使っても問題ない相手かどうかをまず一瞬自問してから使いたい言葉でありますね。
特に、お仕事を頑張ってきたお父さん方に対して、どうしても長湯を注意したいような場面があった時などには「垢も身の内」ということわざと「お疲れさま」という二つの言葉を合わせて使った方が効果的かもしれません。