「一朝一夕」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説！

一朝一夕(いっちょういっせき)

誰しも時間がないというのはもう当然のことですよね？生き物である以上、時間という概念に縛られて生きているのは人でなくても同じこと。ですが人ほど賢い生き物はそれゆえに苦しむものであるとも言えるのかもしれません。
今回はそんな時間を気にし過ぎて生きづらさを感じているような方にはピッタリな、「一朝一夕」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。

一朝一夕の意味とは

「一朝一夕」とは、「一朝」が「とある日の朝、一つの朝、僅かな時間」のことを表し、「一夕」も同様に「とある晩、一つの夜、一晩中」といった意味を表し、この二つの言葉が合わさることによって、一つの朝、一つの夜、そういった微かしかない時のあいだのことを表現しています。この言葉を「一朝一夕には完成しない」といった言葉に繋げることで、短い時間の尊さを表現した四字熟語となっています。
ちなみに一朝は人によっては存在しない日すらあるものですよね。

一朝一夕の由来

「一朝一夕」という言葉は、「何か悪い予感がした時は、すぐに解消することが何よりも重要である」といった教えが元となっており、この教えが書かれていた中国の儒教という信仰体系で使用されていた古代の書物「易経(えききょう)」というものの中に登場した一文の中で用いられた「一朝一夕」という単語が語源であり、由来であるとされています。
昔は特に短い時間の油断が、命を落としかねない要因になる場面も多かったと考えられるため、こういった考え方が自然と大事なものとされるようになったのも頷けますよね。

一朝一夕の文章・例文

例文1.一朝一夕には完成しない。こつこつと取り組む。
例文2.一朝一夕を心構えにする彼は常に冷静沈着だ。
例文3.一朝一夕。このプロジェクト、落ち着いて進めていこう。
例文4.賭け事好きな人に一朝一夕という考え方を持たせるのは難しい。
例文5.一朝一夕という認識を大事にして取り組んだからこそ、ここまでの偉業を成し遂げることができた。

一朝一夕と表現することによって、ただ時間がないと表現するより言葉の深みが増しますよね。

• [adsmiddle_left]
• [adsmiddle_right]

一朝一夕の会話例

• 

  昨日、最初は一朝一夕でクリアできないと感じたゲームを一朝一夕でも少しづつ進めていったら、ようやくクリアできたんです。
• 

  おめでとうございます！
• 

  はい、やっぱりコツコツが大事なんだなと、そのゲームから改めて教わりました。
• 

  いい考え方を教えてくれるゲームって、結構あるものですよね。

一朝一夕という言葉は僅かの時間を表すため、いい意味にも悪い意味にも使い分けることができます。

一朝一夕の類義語

一朝一夕の類義語としては、「ローマは一日にして成らず(ろーまはいちにちにしてならず)」や「継続は力なり(けいぞくはちからなり)」などの言葉が挙げられます。

一朝一夕まとめ

仕事も趣味も、抱えているものが多ければ多い人ほど「ああもっと時間があれば、もっと早くから始めていれば」といった感覚で多くの時間を要するものかもしれませんが、焦燥感に駆られ過ぎてもそれはそれで抱えていることのクオリティが下がるなどして空回りする場合もあるもの。
焦りすぎて失敗する、失敗しやすいことに心当たりがある方は、この「一朝一夕」という四字熟語を思い浮かべてみると、その現状に効果があるかもしれませんよ。