全身全霊(ぜんしんぜんれい)
全身全霊とは、その人の持ちすべて能力、心や体を含めた全精力を注ぎ込む事を意味する言葉です。周りにも、いつもものすごい勢いで頑張っている人っていますよね。この全身全霊という言葉は、そういった方の頑張りや、そのさまに対して用いる言葉です。「全身全霊で挑む」と発言しているアスリートなどもいることを考えると、とても日常的にあふれている言葉だと言えるでしょう。今回はそんな全身全霊という言葉の意味や由来、例文、類義語、対義語など詳しく見てみましょう。
全身全霊の意味とは
全身全霊とはその人の持っている、心と体や能力全てを注ぎ込む事です。ポジティブな意味を持ち、ひたむきな人間の姿に象徴される言葉だと言えるでしょう。そして全身全霊をかけて取り組める夢や目標を持つという事は人生において重要であり、一番難しい事なのかもしれません。
全身全霊の由来
「身」は人の肉体の部分を示しており、「霊」は気力や精神面を示した意味を持っており、この二つに「全」という文字が付くことによって、肉体的にも精神的にも、持ち合わせている全てのエネルギーを傾けるといった意味で「全身全霊」という形の四字熟語として成り立っている言葉です。
この全身全霊という言葉が最初に扱われたのは有島武郎(ありしまたけお)という小説家が1919年に書いた作品「或る女」という長編小説の中で、「木部の全身全霊を爪の先き想ひの果てまで自分のものにしなければ」という一文の中で、似たような意味のものとしてこの言葉を用いたことが始まりとなったのではないかと考えられています。
全身全霊の文章・例文
例文1.あの人は何事に対しても全身全霊を傾ける。
例文2.彼は全身全霊を注いで試験勉強に取り組んだ。
例文3.全身全霊。彼女のために僕はすべてを投げ出した。
例文4.ゲームは遊びじゃない。全身全霊で取り組むべきものだ。
例文5.全身全霊で生きてきた結果、多くの人に認めてもらえる存在となれた。
基本的に全力で頑張るといったことを表す状況において、全身全霊という言葉を用いることができます。
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全身全霊の会話例
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隣の部署の我妻さんって本当いつも全身全霊ですよね。鬼気迫るって感じがしませんか?
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心配になるレベルですけどね。この調子で今期乗り越えられるのか心配ですよ。
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製薬会社から栄養ドリンクのCMのオファー来てもおかしくないレベルですよね。
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今度、栄養ドリンク差し入れしてあげましょう。
常日頃頑張っているなと感じる方に対して「お疲れさまです」という気持ちもこめて差し入れするのもよいのかもしれませんね。
全身全霊の類義語
全身全霊の類義語としては、「粉骨砕身(ふんこつさいしん)」や「心血を注ぐ(しんけつをそそぐ)」「死力を注ぐ(しりょくをそそぐ」「血道を上げる(ちみちをあげる)」「全力投球(ぜんりょくとうきゅう)などの言葉が挙げられます。
全身全霊の対義語
全身全霊の対義語としては、「手抜き」「中途半端」「手加減」など、力のすべてを注がずに力を抜いてしまう事を指す言葉が挙げられます。
全身全霊まとめ
人なら誰しも常に全身全霊で頑張り続けることができたら最高ですよね。ですが人はコンピュータと違い、常にベストな状態でい続けることは難しいもの。「五月病」「燃え尽き症候群」といった、慣れない環境に適応できない、頑張りすぎて逆に動けなくなってしまったといった意味を表す言葉が度々世の中で広まるように、人というのは適度な休憩が絶対に必要な生き物です。外出する時間も取れないほど忙しい方は夜、部屋を暗くして難しい本などを読んでみると体の疲れが取れるような快眠が得られるかもしれませんよ。