怒涛の如く(どとうのごとく)
怒涛の如く。この言葉を聞くとき、私は夕方のスーパーを想像します。商品に貼られる値引シールや、30分のタイムセールに「怒涛の如く」群がる奥様方・・・。
怒涛の如くとは、どのような意味なのでしょうか・・・と言っても、もうだいたい想像できているかもしれませんね。この記事では怒涛の如くという言葉について、順に見ていきます。
怒涛の如くの意味とは
怒涛の如くとは「程度が極めて激しい様子」を表します。
怒涛とは読みにくいですが、「どとう」と読みます。怒涛は荒れ狂う波のように激しいさまを表す言葉。「如く」は「〜のように」という意味。つまり、荒れ狂う波のように、低度が極めて激しい様子を表します。
怒濤とさらに難しい漢字で書く場合もあります。これでも怒涛と意味は同じなので、基本的には簡単な漢字で書くのがおすすめです。
この言葉は良い意味でも悪い意味でも使うことができますが、マイナスな方向への「怒涛の如く」とはあまり言わない印象です。
怒涛の如くの由来
怒涛の如くは特に由来と言えるものはありません。怒涛単体で見ても、特に由来になっている故事などはないようです。
怒涛の如くの文章・例文
例文1.スーパーの安売りに怒濤の如く群がる
例文2.怒涛の如く1か月が過ぎ去った
例文3.空腹のあまり、怒涛の如くディナーを食い漁る
例文4.彼の会社の成長ぶりといったら怒涛の如くだ
例文5.怒涛の如く快進撃を続ける
上記のような使い方が一般的と言えます。とにかくものすごい勢いを表して使います。
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怒涛の如くの会話例
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いやー、おたくの息子さんは元気いっぱいですねえ。うちの息子は恥ずかしがり屋で。人前に出ると急に怖気づいてしまうんですよ。
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あらー、かわいくていいじゃないですか。元気すぎるのも疲れちゃって大変ですもの。おとなしくていい子ですね。
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いやいや、人前でだけなんですよ。自分の家にいるとまるで怪獣です。食べ物を見つけると、怒涛の如く駆け寄ってきて食べつくすまで満足しないんですから。
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へえ、そうなんですか。よそ行きの顔なのね。
上記では子供の話題に花が咲いています。怒涛の如くと言えば、赤ちゃんもまさに全力で生きています。はいはいにしても、物を覚えるにしても、手抜きなんてしません。まさに「怒涛の如く」生きている存在ですね。
怒涛の如くの類義語
怒涛の如くの類義語を見てみましょう。「快進撃」「破竹の勢い」などが似た言葉です。破竹とは「勢いが止められない様」という意味です。どれもすさまじい勢いを表す言葉ですが、怒涛の如く以上によりポジティブな状況で使われる言葉です。
怒涛の如くまとめ
ここまで、怒涛の如くという言葉について見てきました。怒涛の如くは勢いを表す中でもかなり激しい様子を表すので、間違った場面で使うと状況にギャップが生まれてしまいます。状況を見極めて使っていきましょう。