無尽(むじん)
みなさんは、無尽という言葉だけを見てみると何を思い浮かべますか?私は、「無尽蔵」という言葉を連想します。私の先輩に無尽蔵にお酒を飲むことからその「無尽蔵」というあだ名を冠したつわものがいました。みなさんのまわりにもいませんでしたか?すごくお酒を飲んでいるのに全然つぶれない人が。さて、そんな話はさておき無尽とは、無尽講とか頼母子(たのもし)といわれた、民間の資金融通システムのことを言います。今回は、「無尽」とは何なのか見ていきたいと思います。
無尽の意味とは
「無尽」とは口数を定めて加入者を集めて、定期的に一定額の掛け金を掛けさせ、一口ごとに抽籤または入札によって金品を給付する事を指します。
無尽の由来
無尽は、庶民の金融システムとして昔から行われており、今からおよそ800年前の鎌倉時代中期に生まれた助け合いのシステム、相互扶助がその起源とされています。今日の金融組織の母体ともいわれています。
無尽の文章・例文
例文1.手をつけていなかった保険や無尽のお金が千円ばかりあった
例文2.部屋の壁には、無尽会社の宣伝ポスターが貼ってある
例文3.頼母子講や無尽の掛け金
例文4.今月の無尽の掛け金に困っている
例文5.当主があんまり正直過ぎて無尽詐欺に引っかかったらしい
無尽(むじん)や頼母子(たのもし)は、古くから伝わる地域金融の仕組みです。
営利目的のものや大規模なものは銀行や消費者金融に転換されましたが、現在でも日本の各地で活発に行われています。
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無尽の会話例
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無尽という言葉を聞いたことある?
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無人?
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無尽って言葉だよ。無尽というのは、およそ800年前の鎌倉時代中期に生まれた、庶民の金融システムなんだよ
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名前からは全然想像つかないですね。今一度勉強してみますね!
日本には、「無尽」という庶民間の相互扶助のシステムがあります。
現在では明治以降の西洋型金融システムの移殖に変わり、脇に追いやられてしまった形ですが、
日本の今後の金融システムを考える上で知っといて凄く参考になるのではないでしょうか。
無尽の類義語
無尽の類義語というのは存在しないのですが、関連語として「無尽講(むじんこう)」「頼母子(たのもし)」らが、互いに金銭を融通し合う民間の団体という意味としては共通します。
無尽まとめ
無尽(むじん)とは、日本の金融の一形態です。
複数の法人等や個人が講等の組織に加盟して、一定又は変動した金品を定期又は不定期に講等に対して払い込みをして、
利息の額で競合う競りや抽選によって金品の給付を受ける事を言います。