面子(めんつ)
突然ですが、麻雀をやったことはありますか?
この麻雀をプレイするメンバーのことを「面子」と言うのだそう。面子は読み方も含めて中国から入ってきた言葉。面子がそろわなければ、麻雀を遊ぶことはできません。
私は麻雀の駒の呼び方すらわからず(牌と呼ぶそうですね)、ルールもほとんどわかりません。世の中にはこの麻雀に夢中になる人がいます。ただ遊びとしてやるならいいですが、時には麻雀ギャンブルにのめりこんでしまう人もいます。それほど魅力のある、要注意なゲームと言えますね。
さて、麻雀で遊ぶためには面子を揃えなければなりません。この面子ってどんな意味の言葉なのでしょう?具体的な意味と由来を調べてみました。
面子の意味とは
面子とは「麻雀をプレイするメンバー」のこと。ここから転じて、集まりにおけるメンバーの顔ぶれという意味もあります。読みは中国語読みで「めんつ」です。
麻雀では「筒子」(ピンズ)、萬子(ワンズ、マンズ)、索子(ソーズ)などの用語があります。子を特殊な読み方で読むのですが、これはすべて中国の読み方がそのまま輸入されたことによっています。
また、面子とは同時に「世間における体裁、体面、面目」を表します。ありていに言えば、「周囲に自分の恥ずかしい姿を見せたくない」という気持ちの表れと言ってもいいかもしれません。表面上の保っておきたい自分の姿です。これが崩れると、「面子がつぶれる」などの言い方をしますね。
面子の由来
面子は中国に由来を見出すことができます。中国では面子は「顔」という意味でした。これが日本に輸入されて、顔ぶれなどの意味になりました。
面子の文章・例文
例文1.いつまで経っても会議の面子がそろわない
例文2.負けっぱなしでは面子が立たない
例文3.必死になって上司の面子を立てる
例文4.こんなこともできないようじゃあ私の面子にかかわる
例文5.見事に面子がつぶされてしまった
上記のような言い回しが一般的です。立てる、そろう、かかわる、つぶれる、などの言い方がよくなされます。
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面子の会話例
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君、さすがにあれは言い過ぎだったよ。彼も落ち込んでしまったじゃないか。
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でも、私は正しいことを言ったまでよ。非があるのは彼の方なんだから、私に言うのは筋違いじゃない?
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それにしても、場をわきまえるべきだったよ。彼の面子が丸つぶれじゃないか。
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男性って、どうでもいいことを気にするのね。
上記の会話では、女性の発言を「彼の面子をつぶしてしまった」と言って男性が指摘しています。プライドの高い人には周りも気を遣いますね。
面子の類義語
面子の類義語を見てみましょう。「面目」「沽券」などの言い方があります。面目は「人に合わせる顔」のこと。「沽券」は人の値打ちを指します。いずれも「面目がつぶれる」「沽券にかかわる」など、面子と似たような使い方ができます。
面子まとめ
面子とは、元々は単純に顔のことだったのですね。これが転じて体面を表す言葉になったようです。確かに顔を傷つけられたら人前に出ることができなくなりますね。同じように、面子が傷つけられたら世間に顔向けできなくなるのも当然と言えます。