けったい(卦体)
この言葉は「結滞」と書いて「心臓の機能低下や病気といったもののために脈が一定に打たれない」といった意味を指し示す言葉にもなるのですが、今回はこちらではなく関西地方において「けったいな」といった形で用いられる方の言葉について、掘り下げをしたいと思います。
けったいの意味
けったいとは、「けったいな」という形で用いられる機会が多い「不思議な」「おかしな」「奇妙な」言動やそのさまに対して当てられる言葉となっています。
「けったいなもん」と言えば「変な物」。「けったいな話なんですが」と言えば「おかしな話なんですが」といった表現になります。
けったいの由来
けったいというこの言葉は1772年から歌舞伎の世界で使われていた「卦体(けたい)」というこの言葉が由来元であるとされており、この卦体は「嫌な感じ、忌々しい、不思議な、奇妙な」といった意味を持っており、これが引き継がれていったと考えられています。
けったいの文章・例文
例文1.けったいな話をする。
例文2.けったいな出来事に巻き込まれてしまった。
例文3.それはずいぶんとけったいな物を貰いましたな。
例文4.この映画の結末はほんとけったいやな。
例文5.この人は何を話しても本当にけったいな反応をするもんだ。
けったいという言葉は、関西の方や口癖として関西の方言を用いてしまう方は使い馴染みがある言葉かもしれませんね。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
けったいの会話例
-
関西人の友達が私の話に対してやたら「けったい」って言葉を使っていたのですが、どういう意味か知っていますか?
-
「不思議」とか「奇妙」って意味ですよ。
-
ん?てことは私そんな不思議がられる話をしたってことなんですね。
-
不思議がられることに心当たりがないって一体どんな話をしたんですか佐藤さん。
けったいという言葉は不思議、奇妙という意味を持っていることから「そんなけったいな!」と言えば「そんなバカな!」といったニュアンスで使うこともできる言葉です。
けったいの類義語
けったいの類義語として「摩訶不思議(まかふしぎ)」や「奇妙(きみょう)」といった言葉が挙げられます。
けったいまとめ
方言とは面白いものですよね。同じ国で生活しているにも関わらず、少し遠くに存在しているというだけでお互いの共通認識外の言葉が生まれる。それこそまさにけったいな現象であり、方言は都道府県ごとに存在している十人十色の魅力の1つと言えるのかもしれませんね。
また今の時代は常に新しい技術発展の連続であるため、1年前までけったいであったことが翌年にはけったいでなくなるといったこともよくあることになっていくかもしれませんね。