通年採用(つうねんさいよう)
「通年採用」とは、最近の仕事体系の変化や労働意識の変革などを受けて、何かと注目を集める言葉になっています。中でも経団連が「通年採用の合意」を発表したのは、大きな驚きを持って世間が受け止めました。その反面、現在就活中の学生や関係者しか、詳しく意味を理解していない言葉であるのもまた事実です。そこで、今後の日本の就職事情に一石を投じたのは間違いない「通年採用」の解説となります。
通年採用の意味とは
「通年採用」の意味は以下の通りとなります。
(1)企業が年間を通じ、自由に新卒採用が可能。
(2)必要に応じて、その都度社員を採用する形態。
(3)就職方法も世界基準を取り入れ、これまでの春採用から年間採用に切り替える動き。
これまで、高校生や大学生の新卒者に対する就職は、どの企業も全て横並びの「新卒一括採用」が常識で、入社日も4月1日とする「一斉入社」を採用していました。しかし、日本にも世界の就職採用の流れが導入され、そこには帰国子女が増えたり、グローバル企業の秋採用、優秀人材の確保などの思惑も働き、そして経団連が2019年4月22日に「新卒学生の通年採用を拡大する事で大学側と合意」と発表し、大きな驚きを世間に与えたのです。
通年採用の由来
「通年採用」には、特別な由来等々はありません。一年を通じるを意味する「通年」と、選び雇うを意味する「採用」を合わせ「通年採用」となります。「通年採用」は最近の言葉として印象強いですが、実は2010年前後から度々話題になり、その頃からIT系企業や世界で活躍するグローバル企業、中でもユニクロが「通年採用」に踏み切ったのが、大きな話題となりました。
通年採用の文章・例文
例文1.就職氷河期世代としては、素直に通年採用が羨ましくて仕方がない。
例文2.通年採用は日本が世界の大企業と渡り合うには、避けては通れない道だ。
例文3.通年採用が本格的にスタートすれば、優秀な人材の奪い合いが今以上に激しくなる。
例文4.中途採用の面からも、通年採用はメリットが大きい。
例文5.外国の大学を卒業した者なら、通年採用をきっと気に入るに違いない。
「通年採用」は学生にも企業にもメリットが多いので、それらについての例文となります。
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通年採用の会話例
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今までは新卒一括採用だったけど、これからは通年採用が当たり前になるんだよね。
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そうなるね。きっと、優秀な人材は大学3年生ぐらいから、目を付けられ、4年になったら即内定が出されるかも知れないよ?
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そんなに激しくなるの(笑)。でも、大手企業ほど必死になって、優秀人材を確保するよね。
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絶対そうだよ。もしかしたら、就職浪人が逆に増えて大問題になるかもね!
「通年採用」について、持論も含めて会話を繰り広げています。
通年採用の類義語
「通年採用」の類義語には、「新卒一括採用」「就職浪人」などの言葉が挙げられます。
通年採用まとめ
「通年採用」は従来の春に新卒者を一斉採用するのではなく、一年を通じて満遍なく新卒者を採用する事です。「新卒一括採用」は日本独自の特殊な雇用形態でもあり、これが世界標準の「通年採用」を徐々に本格導入となっていくのは確実です。